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2015年6月21日日曜日

<NATO>対ロシア速攻部隊を拡大 非加盟国の参加検討

 【ブリュッセル斎藤義彦】北大西洋条約機構(NATO)が、ロシアの脅威に対抗するため創設する「速攻部隊」にロシアと地理的に近い非加盟のフィンランド、スウェーデンなどの参加を検討していることが20日、分かった。複数の外交筋が毎日新聞に明らかにした。24日から開くNATO国防相会議で協議に入り、来年7月の首脳会議で速攻部隊が正式発足するのに合わせ、友好国の参加を確定させる。既にロシアはNATOに接近するフィンランドへ警告を発しており、実現すればさらに緊張が高まることが予想される。

 NATOはこれまでアフガニスタンでの治安維持などで協力実績のあるスウェーデン、フィンランドなど5カ国を特別な共同作戦国と位置付けている。今回はこれをさらに進め、速攻部隊への参加を検討する。

 48時間以内に域内外に展開する速攻部隊は、臨戦態勢の維持や兵員・武器の輸送に多額の費用がかかるため、独仏英伊トルコなど7カ国だけが主導国として名乗りをあげている。スウェーデンやフィンランドは財政的に豊かなうえ、軍の質、量とも十分で参加が期待されている。

 ただ、速攻部隊は集団的自衛権に基づく共同防衛の中心を担う部隊として創設が決められた経緯から、友好国の関わりをどこまで深めるかは議論が分かれる。

 スウェーデンやフィンランドなど北欧諸国周辺では、昨年春のロシアによるウクライナ介入以降、ロシア軍機が領空近くを頻繁に飛行。昨年10月にはスウェーデン近海、今年4月にはフィンランド近海で国籍不明の潜水艦も出没している。

 ロシアは、1300キロの国境を接するフィンランドがNATOに接近するのを警戒。プーチン露大統領は16日、訪露したニーニスト・フィンランド大統領に「最も有効な安全保障は中立を守ることだ」と警告。「脅威が来るところに軍を向けざるを得ない」と、強くけん制した。
(毎日新聞)

 米国が、フィンランド・スウェーデンに働きかけているのか。
 ロシアの脅威に対抗するためには、NATOに参加するのだろう。

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