国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で浮かび上がったのは、高騰する放映権ビジネスなどを仕切るマーケティング会社の、サッカー界での影響力の大きさだ。普段は表に出ない彼らの暗躍ぶりが、米司法省の捜査で明らかになった。
今回、米司法省が27日に起訴したのは14人。最初の裁判手続きが早くも29日に始まった。FIFA副会長への贈賄罪で起訴されたマーケティング会社「トラフィック・グループ」の米法人代表がニューヨークの裁判所に出廷。弁護士を通じて無罪を主張した。
ホームページなどによると、ブラジルを本拠とするトラフィック社はジョゼ・アビラ代表が1980年ごろ設立した。当初は競技場内の広告を扱っていたが、サッカー界に人脈を広げながら、事業を拡大。南米クラブの試合の放映権を握り、スポンサー契約などの仲介も手がけた。
サッカーでは、放映権やクラブのスポンサー契約などの権利は、FIFAや各連盟からマーケティング会社を仲介し、テレビ局やスポンサー企業に売却されることが多い。世界的な人気を誇るサッカーは、屈指の商品価値を持つ。特に近年は放映権の価格が高騰しており、権利の行き先を決められるマーケティング会社の影響力も、それだけ大きくなっている。
米国の裁判資料によると、90年代に南米選手権の放映権の価値が上がり始めると、南米サッカー連盟の幹部らが契約への見返りに賄賂を求めるようになった。アビラ代表も応じ、当初は10万ドル単位だったが、やがて100万ドル単位に膨らんだという。
他社との争いの中、トラフィック社は競合相手であるアルゼンチン企業と新しい会社「ダティサ」を結成。南米選手権の放映権を独占入手した。
(朝日新聞デジタル)
賄賂は、サッカーファンをバカにしている行為でしょう。
賄賂をもらった幹部は、全額没収の終身 刑にすべきだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿