不正疑惑では衆参予算委員会で当時、招致委理事長だった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長らの参考人質疑が行われ、民進党も調査チームを設置して連日、実態の解明が続けられている。焦点の一つが多額の海外コンサルタント費を支払う是非だ。
これまでの質疑で招致委はシンガポールのブラックタイディングス社代表のイアン・タン氏と13年7月1日に契約してコンサルタント費として計約2億3000万円を支払った。IOC総会が目前だったが、10票程度があった国際陸上競技連盟に強いと大手広告代理店・電通の「お墨付き」を得た判断だった。
しかし、英紙ガーディアンが疑惑を報じた国際陸上競技連盟の前会長で当時IOC委員だったラミン・ディアク氏の息子、パパマッサタ氏とのつながりに関しては苦しい説明になった。竹田会長は当初「全く知るよしもなかった」との見解を示していたが、民進党調査チームの会合でJOCの平岡英介専務理事は「パイプのない人間に2億を超える金を払うわけがない」と説明。その後、竹田会長が「タン氏がディアク氏と知り合いなのは当然。報道されるような深い付き合いは知らなかった」と釈明した。
今後は契約の妥当性を検証するため、契約書やタン氏の活動報告書の開示が焦点となっている。書類は招致委専務理事だった水野正人氏が保管している。JOCは「守秘義務」を理由に開示できないとしているが、馳氏は「説明責任を果たしていただくよう求めたい」と話している。【田原和宏】
◇招致委とブラックタイディングス社の契約内容
・ブ社は2007年設立。15年世界陸上選手権北京大会招致、08年北京五輪のホスピタリティー支援に実績
・支払いは計2回。1回目が13年7月29日に95万ドル(9391万7000円) 国際ロビー活動、大会関係の情報収集などの業務への対価
・2回目は13年10月24日に137万5000ドル(1億3531万3750円) 勝因に関する分析の基礎資料の作成に関する業務への対価
※いずれもJOCの説明による
・2回目は13年10月24日に137万5000ドル(1億3531万3750円) 勝因に関する分析の基礎資料の作成に関する業務への対価
※いずれもJOCの説明による
(毎日新聞)
コンサルではなく、金で票を集めたみたいなものだろう。
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