舛添知事によると、事務所には自分やスタッフらが使えるように個人資金の20万~30万円をプールしていた。スタッフらは、飲食代などを支払った領収書とプール金を引き換え、残金が少なくなると舛添知事が補填(ほてん)した。領収書がプライベートの支出か政治活動に関するものかを判断するのは、会計責任者の役割だったという。
支出のうち政治活動と確認できなかった記載について舛添知事は「会計責任者がうっかりしていたのかも」と述べた。政治団体の会計責任者だった男性は13日、毎日新聞の取材に「会計処理は1人でやっていた。プライベートかどうかは店名で推測がつくが、結果的に紛れ込んでしまったと思う」と話した。
なぜ領収書の宛名を政治団体と知事個人に分けなかったのか会見で問われ、舛添知事は「多く(の領収書)はレジから出てきたまま宛名が空欄だった。店の対応でそうなっていると思う」と答えた。
さらに「私的な食事で同席した秘書が支払う場合もあり、空欄のため勘違いが出てきたと思う。長年この方法で精算し会計責任者が混同することはないと思っていた」と釈明した。その上で「事務所に現金をプールしておく方法より、いいシステムがないか考えたい」と精算方法を改善する意向を示した。
千葉県木更津市のホテルへの支出に家族の宿泊費が含まれていることに市民の理解が得られると思うかとの質問には、「緊急かつ重要な案件を話し合った政治活動」と強弁したものの、「他の部屋を取れば良かった。反省している」と述べた。
そのほか美術商などへの支出を「(東京を知る)研究資料代」、ブランド店とホームセンターへの支出を「政治活動で使うバッグと文房具を買った」と述べ、法的に問題はないとの見解を示した。
舛添知事の政治団体の資金には、元は税金の政党交付金も含まれていた。会見では「公金を扱っていることへの配慮が欠けているのでは」との指摘も飛んだ。不透明な部分が依然として残る中で、舛添知事は「(この日の会見で)説明責任は果たした」と語った。
【林田七恵、山田麻未】
◇うまく逃げた印象
政治資金に詳しい岩井奉信・日本大教授(政治学)の話 うまく逃げた印象だ。会議費は、家族の宿泊代だけとすると支出項目との整合性がない。虚偽記載と指摘される点について、会議はやったと主張した上で、懸念を持たれたので訂正するとの説明はよく考えたと思う。政治資金規正法は、政治家が「政治活動に使った」というものは支出として認める。公私混同の検証ができない点が問題で制度を見直す必要がある。
◇宛名白紙、疑惑招く
政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大教授(憲法)の話 領収書の宛名を白紙にしておくのは、後で都合よく会計処理するためと疑われても仕方がない。知事は高額な海外出張費や公用車利用で、最初は正当性を主張したものの批判が強くなると態度を軟化させた。今回は最初から一歩引いて収支報告書を訂正するものと、強気に突っ張るものを交ぜ、説明にリアリティーを持たせようとしたのではないか。
(毎日新聞)
セコくて、適当で、言い訳ばかりの税金無駄遣い野郎が、都知事は呆れる。
晴れぬ疑惑に、さらにバッシクングは強まるのだろう。
一般的には、店が、領収証の宛名を白紙で発行することはない。
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