「政治の理が成り立たない」
「選挙を意識した権力闘争ではなく、衆院任期満了までの2カ月間は与野党が力を合わせて、危機的なコロナ対応に集中してほしい」
東京の6つの自治体の首長が8月12日、そうした願いを込めて、「政治休戦」を政府・与野党に呼びかけていました。地道にコロナ対策に向き合う気があるのであれば、「政治休戦」は政府・与党にとってメリットがあるものです。しかし、立憲の枝野幸男代表らが提案に理解を示し、議論の場となる臨時国会や与野党党首会談を呼びかけても、菅さんは全く応じませんでした。
6人の首長は超党派で、自民党都議出身の区長もいます。提案者の一人で、かつて「自社さ政権」で自民党と連立政権を共にした経験がある保坂展人・世田谷区長(元・社民党衆院議員)は臨時国会見送りの報道に接し、「野党からは提案に前向きな声も出ていたが、政府・与党からは『臨時国会を開き、法改正などを議論すべきだ』といった石破茂さんぐらいしか反応がなかった。以前の自民党なら、自民党の方から先にこういう提案が出ていたはずなのに…」と指摘。次のようにいまの政治への深い失望を吐露しました。
「戦後最悪のパンデミックに対し、おそろしく鈍感で、政治的なサバイバルにしか関心がない。選挙での当落や見え方にすべての関心があり、本来の仕事の中身に関心を持たない状況になっている。だからこそ、コロナ対策の失政が繰り返されてきたのではないか。自宅での死亡や妊婦の感染などが相次ぎ、現場は疲弊しているのに、『予備費は足りている』という現状の延長の対策でよしとする判断は、エゴイズムの狭い論理で異常な状態だと思う。最速で最善の手を打っていくという当然の政治の理(ことわり)が成り立たないことにあ然とします」
菅さんは東日本大震災があった10年前、国会を閉じようとする民主党の菅直人政権に対して、自身のブログにこんな批判をつづっていました。
「菅内閣は批判から逃れるために国会を早く閉じ、(補正予算の)政府案の提出は8月以降にすると発言しています。政権の延命しか考えていないのです」(2011年5月7日)
このときは、民主党政権が国会の会期を2カ月以上延長。与野党が協力し、「夏休み」返上で補正予算や再生可能エネルギー特別措置法などを成立させました。今回の政治の危機は、より深刻な様相です。
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無能な菅首相では、コロナ対策が不十分で、日本がダメになります。
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