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「ポスト菅」をめぐり自民党内がかつてないほど揺れている。そんななか、党の若手からいま熱い支持を受けている男がいる。河野太郎行政改革担当相(58)だ。 「自民党には’12年に初当選した『魔の3回生』を始めとして、追い風での選挙しか経験したことのない若手議員が多い。地盤も脆弱(ぜいじゃく)で、この逆風下での衆院選におびえているのです。そんななか、河野氏はワクチン担当相として連日メディアに登場し、SNSでも政策発信を続けており、知名度も高い。それで、『河野氏でないと選挙は戦えない』と支持が集まっているのです」(自民党ベテラン秘書) 河野氏は’11年に本誌に登場し、当時俳優だった『れいわ新選組』の山本太郎代表(46)と「脱原発」をテーマに対談。その際に撮影したのが下の写真だ。’15年に初入閣して以降は持論を封印していた。しかし、ひっそりと準備を進めていたという。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が話す。 「河野氏は約2年前から脱原発政策を念頭においた政権構想を温めてきました。総裁選に勝利した場合、幹事長には石破茂元幹事長(64)を置き、脱原発の同志である小泉進次郎環境相(40)にも要職を用意するといった布陣も考えられる。麻生太郎財務相(80)や安倍晋三前首相(66)の影響力が弱まり、自民党内で世代交代が加速する可能性があります」 しかし、『週刊文春』が河野氏による官僚への「パワハラ音声」を報じたように彼が抱える問題は少なくない。仮に河野政権が誕生しても、「短命で終わる可能性がある」と指摘するのは政治ジャーナリストの安積明子氏だ。 「迎撃ミサイルシステム『イージス・アショア』の配備断念が顕著な例だと思います。河野氏には地元関係者への根回しや丁寧な説明など、きちんと手続きを踏まないまま独断で決めてしまう嫌いがあります。仮に政権が発足しても、霞が関と適切な関係を築けるのかといった懸念もあります。脱原発を進めるのであれば、原発再稼働を進める自民党内から大きな反発を受けること必至でしょう」 世代交代か、自民党分裂か。運命の総裁選は9月29日に迫っている。 「FRIDAY」2021年9月24日号より
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人気はあるものの政策の実行力は疑問です。
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