北海道釧路市や日高のえりも町など東部で大規模な「赤潮」が発生し、サケやウニが大量死していることについて北海道は10月1日、道議会で今後大量死との因果関係を究明するとともに漁業者支援を進める考えを示しました。 これは10月1日の道議会の予算特別委員会で、釧路地方選出で自民党道民会議、桐木茂雄道議の「9月、道東地域で確認された赤潮は、これまで道内沿岸ではあまり見られなかった。十勝や釧路地方の赤潮の状況はどのようになっているのか」との質問に答えたものです。
北海道の担当者は、プランクトンが異常に増殖することで起こる「赤潮」が9月3日に函館漁協で確認されていたこと、20日から29日にかけて道東の釧路市、釧路町、厚岸町、白糠町、豊頃町、広尾町、日高のえりも町、様似町、浦河町、それに根室市に至る広範囲の海域で確認されたことを説明しました。 国や北海道の研究機関で分析した結果、西日本を中心に分布する「カレニア・ミキモトイ」と呼ばれる植物プランクトンによるものだったとしています。
同委員会では、北海道が各地の漁協から聞き取った9月30日時点の漁業被害の状況が報告されました。
【サケの大量死】
・大津漁協(豊頃町) :約4600匹
・釧路市東部漁協(釧路市):約840匹
・昆布森漁協(釧路町) :約380匹
・白糠漁協(白糠町) :約500匹
・えりも漁協(えりも町):約1280匹
・日高中央漁協(浦河町):約60匹
【ウニの死骸】
・えりも漁協:約10トン(海岸に打ち上げられる)
・釧路市東部漁協、釧路市漁協、昆布森漁協:漁獲予定の約9割
・厚岸漁協(厚岸町):漁獲予定の約8割
・散布漁協(浜中町):漁獲予定の約5割
【その他の死骸】
・大樹漁協(大樹町):養殖中のサクラマス約9割にあたる2000匹
・釧路市東部漁協:ツブ200キロ、養殖ウニ120キロ
水産林務部の佐藤卓也部長は、大量死と赤潮の因果関係について「道総研水産試験場と連携し、要因などの究明を進める」とした上で、「被害が発生した海域の海水中に含まれるプランクトンのモニタリングを実施し、漁協や市町村などへ速やかに情報提供し、被害の軽減を図る」と説明しました。
今後、被害を受けた漁業者に対し漁業振興資金を通じた融資や、漁業共済を活用した減収分の補てんを進めるとともに、国にも支援を求めていく考えを示しました。
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温暖化の異常気象と関連があるのでしょうか。
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