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2021年10月18日月曜日

ウィリアム王子、億万長者の宇宙旅行に物言い、「地球の問題解決に集中を」

 英国のウィリアム王子は14日、宇宙旅行を巡って競争を続ける億万長者たちを批判した。「世界で最も優れた頭脳と精神は、次に行く場所や住む場所を探すのではなく、まずこの地球を直すことに集中する必要がある」と述べた。  BBCのインタビューでのこの発言は、ジェフ・ベゾス氏、イーロン・マスク氏、リチャード・ブランソン氏に向けられたものとみられる。3氏のロケット事業はそれぞれ、民間の商業宇宙旅行の新時代を切り開こうとしている。  自身が率いる「ヴァージン・ギャラクティック」で宇宙に行った英国人のブランソン氏は、帰還後、同社が「すべての人に宇宙をより身近なものにする」と語った。しかしチケット1枚が25万ドル(約2850万円)という現在の価格では、それが実現するかどうかはまだ分からない。  次に宇宙へ飛び立ったべゾス氏は、自身が創設した「ブルー・オリジン」について「私達の子ども、孫世代が未来を築けるよう」宇宙への道を開拓したと述べた。同社は、人気SFシリーズ「スタートレック」でカーク船長を演じた俳優ウィリアム・シャトナーさんを2回目の民間ミッションで宇宙に送り出したばかりで、PR効果は絶大だ。  そして「スペースX」の創業者であるマスク氏は、火星への旅について語っている。  しかし、人類がしばらく地球に留まる可能性は高く、ウィリアム王子は彼らに対し、それよりも気候変動対策に資金を提供してほしいと考えているようだ。「気候変動への懸念が高まっている。若者たちは今、自分たちの未来が常に脅かされている中で育っている。これは非常に不安なことで、非常に心配なことだ」と指摘した。 

 ウィリアム王子はこの問題に対する個人的な取り組みとして「アースショット賞」を創設。地球上の最大の環境問題に対して、新しい技術や政策による解決策を見つけることを目的としている。最初の5人の受賞者は17日に発表され、それぞれ100万ポンド(約1億5600万円)が授与される。

(ロイター) 

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 宇宙旅行よりも、地球の環境気候問題の解決が先でしょう。

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