配信
前首相の菅義偉は4日、官房長官時代から数えて9年近く居城とした官邸を去り、菅と距離がある岸田文雄が第100代首相に指名された。東京・永田町の栄枯盛衰の1日を追った。 ■「これからがスタート」午前8時38分、岸田氏 岸田は自民党本部に入り、首相指名を前に、記者団に「これからが本当の意味でのスタート」と語った。菅は9時4分の臨時閣議で内閣総辞職した。 午後0時32分、官邸の玄関ホール。菅は百数十人の職員らに拍手とともに見送られ、退邸した。菅は笑みを漏らさず無表情のまま、何度も頭を下げて車に乗った。1年前、笑顔で手を振って去った先代の安倍晋三とは対照的だった。 ■高市氏に記者団殺到 1時45分、国会議事堂 岸田を首相に指名する衆院本会議は1時開会。直前、国会議事堂では岸田や幹事長の甘利明が大勢の記者団やスタッフを引き連れて本会議場へ。一方、総裁選序盤に本命視されながら敗れた広報本部長の河野太郎は後輩議員と2人きりで話しながら向かった。 1時40分、衆院本会議での投票が終わり、議長の大島理森が岸田を首相に指名すると宣言した。総裁選で評価を高めて政調会長に起用された高市早苗にも1票入った。高市は散会後、記者団に「(投票したのは)私ではありませんよ。びっくりしました」。 1時45分、菅政権で幹事長として権勢をふるった二階俊博と高市が同時に、議事堂1階の玄関ホールに降りてきた。すると、高市の担当記者十数人が高市に駆け寄り、取り囲んだ。二階はその記者団を横目に、警護官(SP)とともに静かに車寄せに向かった。 ■かみ合わぬ岸田氏と枝野氏 2時10分、議事堂 岸田は与野党への就任のあいさつ回り。立憲民主党の部屋を訪ねた際は、代表の枝野幸男から「しっかり論戦していきたい」とあいさつされた。だが、会話が続かず気まずい雰囲気になり、同席した両党の幹部も苦笑い。岸田は「くれぐれもよろしくお伝えください」と言って立ち去ったが、立民幹部らは「誰に伝えるの?」と戸惑った。 国会で本格論戦を求める枝野と衆院選の早期実施を決断した岸田。かみ合わないまま政治決戦が近づいている。(敬称略)(田中一世)
*************************************************************
第6波が来る前の衆院選の早期実施なのでしょうか。国民はどのような審判を下すのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿