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懲役と禁錮の両刑を一元化し、「拘禁刑」を創設する改正刑法が13日、参院本会議で可決、成立した。受刑者の年齢や特性に合わせて、刑務作業と指導を柔軟に組み合わせた処遇を行えるようにし、更生や再犯防止につなげる狙いがある。改正法には、インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策として、侮辱罪を厳罰化する規定も盛り込まれた。
拘禁刑は、受刑者を刑事施設に拘置した上で「改善更生を図るため、必要な作業を行わせ、必要な指導を行うことができる」と規定。刑務作業を一律に義務づけている懲役刑と、義務化していない禁錮刑はいずれも廃止する。明治40年(1907年)の刑法制定以来、刑の種類の変更は初めてで、施行は2025年の見込み。
導入の背景には再犯状況の悪化と受刑者の高齢化がある。導入後は薬物依存や性犯罪などの矯正プログラムに時間を割いたり、出所後を見据え、高齢者に体力などを向上させるリハビリを重点的に施したりできる。適用対象は施行後の犯罪で、施行前に懲役・禁錮の判決が確定した受刑者などには両刑が執行される。
一方、侮辱罪の厳罰化では、「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」となっている法定刑に「1年以下の懲役・禁錮、または30万円以下の罰金」を追加する。公訴時効は1年から3年に延びる。公布から20日で施行される。
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誹謗中傷が減るでしょうか。
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