政府から節電要請が出ているなか、熱中症対策でエアコンを使っていいのか、戸惑う声が上がっている。一つの課題について両立しない矛盾した指示をされて混乱する状況を「ダブルバインド」という。SNS(ネット交流サービス)上には、ダブルバインドを警戒する声も。心療内科医の海原純子さんは「節電を求めるメッセージを出す際に工夫が必要だった」と指摘する。【大野友嘉子】 政府は6月7日、家庭や企業に今夏の節電を要請。26日には東京電力管内に初の需給逼迫(ひっぱく)注意報を発令した。しかし、この猛暑である。各地で6月の最高気温を更新する地域が相次ぐ。埼玉県や三重県では熱中症が原因と思われる死者も出ている。 午前中から埼玉県鳩山町で38・3度、前橋市で37・4度を記録した29日は「災害級の暑さ」「水分補給」「計画停電」のワードがツイッターのトレンド入りした。 <めちゃくちゃ暑い日に節電とかいうアホなことはしない方がいいです> <熱中症に気をつけてやっていきましょう!私は今日も、命最優先でエアコンフル稼働させます> <政府は「無理のない程度で」とか「熱中症に気をつけながら」とか言い訳をつけて言ってるけど、お年寄りは節電しないといけないんだってなるよ。危険だよ> ダブルバインドに詳しい海原さんは「政府は節電要請をする以上、具体的にエアコンの使い方を説明すべきです。政府は『エアコンを使うな』とは言っていませんが、具体的にどうすればいいか提案が欠けているから『使ってはいけない』との誤解が生まれてしまいます。受け手が持っている情報のレベルと合わせ、分かりやすく情報を提供することが大切です」と話す。例えば、エアコンをつけたり消したりしない方が節電効果を得られるなどの事例を具体的に示す方がいいという。 また「家庭だけに節電を求めているのではないと伝えることも重要です。例えば、企業に節電を求めるメッセージを明確に出すことで、一般の人たちは(要請を)受け入れやすくなるのではないでしょうか」と提案している。
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国のミスによる節電よりも命が優先です。
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