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大手グルメサイト「食べログ」で、チェーン店であることを理由にコンピューター上の算式「アルゴリズム」を不当に変更されて評価点を下げられたとして、焼き肉チェーン店運営会社「韓流(はんりゅう)村」(東京)が、食べログ運営会社「カカクコム」(同)に約6億3900万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(林史高裁判長、笹本哲朗裁判長代読)は16日、3840万円の賠償を命じた。アルゴリズムの一方的な変更は「優越的地位の乱用」を禁じた独占禁止法に違反すると判断した。 ◇ 「極めて妥当な判断だ」。今回の判決について、東京都内を中心に居酒屋チェーンを展開する運営会社の担当者はそう強調した。 同社の店舗では2019年、食べログのアルゴリズム変更を受けて評価点が0・3点前後下がった。売り上げや来客数は一気に減り、評価点が「3・5」を下回ることになった店舗への影響は特に大きかった。 「食べログ側と何かトラブルがあったのか」。各店舗のマネジャーから同社に問い合わせが相次いだ。同社の担当者はカカクコムに「評価が不利になるようなシステムを組んでいるのでは」と尋ねたが、「ご迷惑をおかけするようなことはしていない」との一点張り。その後も評価点は改善されなかったという。結局、同社は系列の大半の店舗で有料会員の登録を解除することになった。「食べログの影響力が大きいのは確か。しかし、『飲食店市場をコントロールしている』というおごった感覚を変えなければ、飲食業者からの信頼は失われる一方だと思う」と担当者は話した。 福岡市で焼き鳥店を経営する男性店主(42)は「多くの飲食店で『食べログ会員離れ』が起きるだろう」と指摘する。 この店は2年ほど前に有料会員であることをやめた。食べログに支払う会費と見合う価値がないと判断したためだ。同店では近年、グルメサイトではなく、SNS(ネット交流サービス)や大手検索サイト「グーグル」の口コミを見て来店する客が増加傾向にあるという。 「『評価点が意図的に操作されているのでは』という疑念があったが、今回の判決でその思いを強くした。疑念を持ちながら会費を払い続けるより、自身でSNS戦略を頑張ろうという店舗が増えてくるのでは」と話した。【加藤佑輔】
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評価点の意図的な操作があったのでしょうか。評価点が正当でない店は多々ありますが。
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