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ロシアのプーチン大統領は12日、自国の祝日「ロシアの日」にちなんで開いた式典で演説し、「今日、祖国や社会のために、国民の結束がいかに重要かということを痛感している」と述べ、露軍がウクライナ侵攻を継続する中、愛国心の鼓舞を図った。英国防省は12日、露軍が制圧を目指す東部ルハンスク州の要衝セベロドネツクと周辺を「徐々に掌握している」との分析を明らかにした。
露大統領府によると、クレムリン(露大統領府)で演説したプーチン氏は「祖国への献身や責任感は先人から受け継がれたものだ」とも語った。愛国心を「神聖」なものと位置付け「全員に備わっている」と強調した。
「ロシアの日」は、ソ連時代末期の1990年、一構成国だったロシアの主権宣言を記念した日だ。
プーチン氏は「先人たちの偉業や軍功は我々にとって誇りだ」と強調した。とりわけ、1721年にスウェーデンとの北方戦争に勝利して領土を拡大し、大国の礎を築いた帝政ロシアのピョートル1世(大帝)に「特に敬意を表する」と述べ、帝政ロシア初代皇帝の威光を借り、ウクライナ侵攻の正当化を改めて図った。
一方、タス通信などによると、ウクライナ南部ヘルソン州とザポリージャ州の露軍制圧地域では11日から住民へのロシア旅券の交付が始まった。「ロシアの日」を意識した動きとみられる。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日深夜のビデオ演説で、旅券交付に関し、希望したのはロシアへの協力者だけだったと指摘し「ロシアへの逃亡切符だ」と皮肉った。
ルハンスク州知事は12日、SNSを通じ、露軍がセベロドネツクを孤立させるため、ドネツ川を挟んで隣接する都市リシチャンスクとを結ぶ3本の橋のうち2本目を破壊したことを明らかにした。3本目も激しい砲撃を受けているという。
露軍はウクライナ軍が拠点にする工業地帯を集中的に攻撃しており、多くの住民が地下シェルターに避難するアゾト化学工場では11日、火災が発生した。
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他国への軍事侵略で、結束や愛国心を訴えることは、ヒットラーと同じでしょう。
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