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【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】オースティン米国防長官は10日、アジア安全保障会議(シャングリラ対話)出席のため訪れたシンガポールで、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相と会談した。会談では台湾問題が協議され、オースティン氏は魏氏に「(事態を)不安定化させる行動」の抑制を求めた。魏氏は反論し、米中間の溝が改めて鮮明となった。 両者の対面での会談はバイデン米政権発足以来初めて。オースティン氏は会談で米国が「一つの中国」政策を維持していると触れつつ、中国による一方的な現状変更に反対した。 魏氏は「いかなる台湾独立のくわだても断固粉砕する」と強調。米国が進める台湾への武器売却を「中国の主権と安全の利益を深刻に損なう」と非難し、米国の姿勢は「一つの中国」原則に反すると話した。 魏氏は「安定した両軍関係は両国関係の発展に重要だ」と述べ、過度の緊張は望まない姿勢も示した。オースティン氏は偶発的な衝突の回避を念頭に、中国軍が「戦略的リスクを低減する対話」に実質的に関与する重要性を強調した。 オースティン氏はウクライナに侵攻するロシアへの支援を止めることも要求。魏氏はロシアへの軍事支援を否定した。 3年ぶり開催のアジア安保会議では、オースティン氏が11日、魏氏が12日に演説する予定。会期中に開かれる日米韓3カ国の防衛相会談では、7回目の核実験を実施する可能性が指摘される北朝鮮情勢について協議される見通しだ。
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半導体などの経済的側面とウクライナの二の舞を避けたい米国でしょうか。
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