憲法学者の木村草太東京都立大教授が27日、TBS系「news23」に出演。この日、日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬について「岸田賞の授与式」と表現した。
木村氏は岸田文雄首相が国葬の説明が変化したことを指摘した。8月10日には「故人に対する敬意と弔意を国全体として表す儀式」としていたが、今月8日には「国全体として」の部分が削除されたという。
「国民全員が弔意や敬意を無理やりあるいは勝手に表明する儀式ではないんだということを明確にして、国民の思想良心の自由を侵害がないと説明するため」と解説。続けて「そうなると、誰の敬意や弔意を示す儀式なのか分からなくなるという問題が出てくることになった」と分析した。
その上で「今回の国葬、故人の業績をたたえるという意味があるのかもしれない。国葬に値する業績があるかどうか、その判断基準があらかじめあったわけではなく、今回の国葬について、専門家が政治から独立して判断した、客観的に考えたというわけではなく、岸田総理が主観的な判断で国葬に値すると決められた」と論をすすめた。
最後に「個人的な評価に基づく岸田賞の授与式になってしまった」と結論づけた。話を聞いたキャスターの小川彩佳は「『国全体として』を削ってしまって、国葬なのか?国葬の定義はなんなのかということになっていく」と首をかしげた。
木村教授は「国葬といっても中身によってさまざま。うな重に松竹梅があるように、国葬の中身はさまざま」と冷静に語った。
ツイッターでも「岸田賞授与式」は反応が。「うまいこと言うな」「さすが!木村さん」「大変に納得」「なるほど」という声が上がった。
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岸田賞は笑えます。国を二分しないような客観的なルールが必要でしょう。
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