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“ユルい点検”でお茶を濁すつもりのようだ──。 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員の関係について、8月31日に記者会見した岸田首相は、茂木幹事長に対し「所属国会議員を対象に当該団体との関係性を点検した結果をとりまとめ、公表することを指示した」と発言。「点検」という言い方をした。 茂木幹事長も31日の会見で「調査ではありません。各議員に点検を要請している」と強調。「点検」はあくまで事実確認だ。党が主体的に調べる「調査」ではないということか。自民党は本気で切り込むつもりがないのだろう。 そもそも、茂木幹事長名で党所属国会議員宛てに出された8項目のアンケート(回答期限2日)は、祝電送付、インタビュー対応、会合出席、お金のやりとり、選挙支援などの設問があるものの、重要な問いが欠けている。 「自由記述がなく、8項目以外は答えられない“仕掛け”になっています。統一教会への便宜の有無を聞いていません。最も問題だと思うのは、統一教会が国会議員に秘書や事務所スタッフを派遣している実態について設問がないことです」(ジャーナリスト・鈴木エイト氏) ■肝心な点には突っ込まず 旧統一教会が与党議員に秘書を送り込むことにより、政策決定に影響を与え、情報収集も許してきた可能性がある。秘書派遣の有無は旧統一教会と自民党の関係を検証するには不可欠な設問だろう。 点検項目に秘書や政策提言の受け入れの有無がない点を問われると、茂木幹事長は「私が見たアンケート調査、各党の聞き取りなどと比べると最も詳細であるのは間違いないと考えている」と正面から答えなかった。 「自民党は肝心な部分には突っ込まず、形だけの点検で幕引きを図ろうとしています。アリバイづくりです。自民党がマトモな調査をしないなら、メディアや野党は自民党と統一教会の関係を徹底的に明らかにする必要があります」(鈴木エイト氏) 31日の首相会見には抽選で当たった日刊ゲンダイ記者が参加。例によって指名されなかったが、書面質問で、点検で抜けている「統一教会による秘書派遣の実態」について尋ねた。“アリバイ点検”による幕引きは許されない。
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後手後手の党の対応で国民の信頼を失っているでしょう。本来は各議員に点検要請ではなく、第三者機関に調査を依頼すべきでしょう。
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