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エンゼルスの大谷翔平投手(28)と、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)のア・リーグMVP争いは、至高のデッドヒートを繰り広げている。「Monthly Shohei」9月編は現役、OB含めて歴代のMVP受賞者を直撃。ジャッジ派、大谷派だけでなく、2人同時受賞という意見も飛び交った。 ≪11年MVP、ジャスティン・バーランダー「どちらも歴史的偉業…判断できない」≫今年はMVPのトピックである「価値とは何か」が浮き彫りになっているシーズンだと思う。ジャッジの活躍でヤンキースはポストシーズンに進出できる。一方、翔平の見せた投打二刀流は歴史的にも特別。既に未知の領域にいる。今まで見たことがない。どちら側にも正当性がある。それぞれに意見があり価値観があって当然だと思う。一つの答えを出すのは難しい。どちらも信じられない歴史的偉業に変わりない。例年なら、投票権を持っている記者をうらやましく思うが、今年はそうは思わない。私には判断はできない。(アストロズ投手) ≪20年MVP、フレディ・フリーマン「ジャッジ以外を選ぶのは難しい」≫今季はアーロン以外を選ぶのは難しい。攻撃面の貢献度は群を抜いている。翔平は今年も素晴らしい成績を残しているし、彼がやっている二刀流をできる選手は他に誰もいない。翔平をしのぐとすれば、飛び抜けた成績が必要だが、今季のアーロンは実際にそれをやり遂げているので、MVPにふさわしい。また、所属チームが好調かどうかも重要な要素になってくる。翔平はこれから先、引退するまでに何度もMVPを獲得するだろう。アーロンは本当に素晴らしいシーズンを過ごしている。今季は彼の年のような気がする。(ドジャース一塁手) ≪85年MVP、ドン・マッティングリー「ジャッジ優位。大谷は昨年受賞が不利に」≫大谷は凄いことをやっているが、ジャッジが優位ではないか。大谷が昨季受賞していることが不利に働くのではないかと思う。多くの人が大谷の価値を理解しているが、2年連続となると、基準を厳しくしてしまうのが「ヒューマン・ネーチャー(人間の性質)」だ。私も85年に受賞後、86年はより良い成績(打率.352、31本塁打、113打点)を残したのに、受賞できなかった。また、チームが勝っているかどうかも重要な要素の一つだと思う。2人がやっていることを正面から比較できないから難しい。最後まで議論になるだろう。(元ヤンキース一塁手、現マーリンズ監督) ≪79年MVP、キース・ヘルナンデス「今年は2人選んでもいいシーズン」≫MVP選手はチームに違いをもたらすものだから、私は勝利に重きを置いている。ジャッジは凄い成績を残しているが、今の大谷がやっていることを認めないことも難しい。メッツのテレビ実況を担当するゲーリー・コーエン氏は「大谷以外にMVPはない」と言っているよ。実際にベーブ・ルースですらできなかったことをやっているわけだからね。実は私がMVPを獲った79年は(パイレーツの一塁手ウィリー・スタージェルとの)唯一の2人同時受賞だった。今年は2人をMVPに選んでもいいシーズンではないか。(元カージナルス一塁手、現メッツ解説者) ▽79年のナ・リーグMVP同時受賞 79年のMVPはキース・ヘルナンデス(カージナルス)とウィリー・スタージェル(パイレーツ)が216ポイントで並び、史上初めてで唯一の2人同時受賞となった。打率.344、11本塁打、105打点のヘルナンデスが1位票を4票に対し、スタージェルは打率.281、32本塁打、82打点と数字では劣ったが、39歳でワールドシリーズ制覇に貢献したことなどが評価され1位票を10票獲得。一方、スタージェルを10位までに入れなかった投票者が4人いるなど、評価は大きく分かれた。 ≪07年MVPロリンズ「際どいがジャッジ」≫07年MVPの名遊撃手ジミー・ロリンズ(元フィリーズなど)は「際どい争いだがジャッジだ」と語り、その理由を「注目度の高いニューヨークでプレーしていることも大きい」と述べた。82、83年MVPの外野手デール・マーフィー(元ブレーブスなど)は「恐らくジャッジだが、大谷は歴史上最もユニークな選手。2人同時受賞にしてほしい」と願った。その他、昨季大谷を2本上回り48本で本塁打王ながら、MVP争いで競り負けたブルージェイズのゲレロは「大谷は優れた野球選手だが、僕にとってMVPはジャッジだ」と発言している。 ≪受賞歴なし、CC・サバシア氏&ペドロ・マルティネス氏は大谷推し≫MVP受賞歴こそないが、「大谷派」には往年の名投手が名を連ねている。元ヤ軍左腕で「大谷マニア」を公言する通算251勝のCC・サバシア氏は「ジャッジが成し遂げていることは理解している」とした上で、「大谷は球界最高の選手。健康であれば毎年MVP。投手としても良くなり続けている。彼にMVPを与えなければならない」と力説。昨季はゲレロをMVPに推した通算219勝のペドロ・マルティネス氏も「ジャッジではなく大谷がMVPだ」と明言。通算303勝のランディ・ジョンソン氏はMVP争いには触れていないが「大谷がやっていることは前代未聞」と称賛している。 ▽大リーグのMVP選出方法 各本拠地から選ばれた全米野球記者協会2人ずつ、計30人の会員がレギュラーシーズン終了時に投票し、ア、ナ両リーグから各1人を選出する。投票は10人連記で1位は14点、2位は9点、3位以下は1点ずつ下がって10位は1点となり、合計点で決める。同協会幹事のジャック・オーコネル氏は「投票はポイント制のため79年の事例のように同点で2人同時選出はあり得る」と説明。
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どちらでしょうか。少なくとも今後大谷を超える二刀流は輩出不可能でしょう。
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