東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=が、駐車場サービス会社「パーク24」(東京都品川区)の大会スポンサー契約に、大手広告会社「ADKホールディングス」(港区)を介在させるよう組織委側に口利きした疑いがあることが関係者への取材で判明した。ADKは実際にパーク24の契約に関わり、組織委から報酬約3500万円を得た。東京地検特捜部は既に両社を家宅捜索しており、資金の流れを捜査している模様だ。
関係者によると、組織委は専任代理店として大手広告会社「電通」にスポンサー集めを委託したが、組織委が認めれば別の広告会社が協力代理店として加わることも認められていた。元理事はADKとコンサルタント契約を結んでおり、2016年ごろ、同社がスポンサー集めに加われないか電通に照会。当時電通と交渉中だったパーク24を介在先として指名したという。
電通は「必要性がない」と断ったが、元理事は打診を続け、最終的にADKが協力代理店として加わることになった。ただ、その後も交渉の実務は電通が担ったという。パーク24は18年7月に協賛金10億円でスポンサーに決まり、このうち約3500万円が報酬としてADKに支払われた。
パーク24の社外取締役には日本オリンピック委員会(JOC)前会長の竹田恒和氏(74)が名を連ねる。ADKは13~21年、元理事にスポーツマーケティングのコンサル料として月50万円を支払っており、元理事の関係者は「ADKからのコンサル料は業務への正当な対価で五輪とは無関係」と述べた。ADKは元理事に口利きを依頼したかについて「捜査に協力しているので回答を控える」とした。
◇竹田前会長を任意聴取
また、特捜部が参考人として竹田氏から任意で事情聴取したことが関係者への取材で判明した。竹田氏は組織委元副会長でもあり、高橋元理事が理事に就任した経緯や元理事のスポンサー選定に関する権限などを確認したとみられる。
竹田氏は元理事と同じ慶応大出身。大会開催前、五輪招致を巡る不正疑惑でフランス司法当局の捜査対象となり、関与を否定したものの、19年6月にJOC会長と組織委副会長を退いた。【二村祐士朗、井口慎太郎、松尾知典、島袋太輔】
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東京オリパラの闇はおもしろい。金額によっては執行猶予ではなく実刑もあるでしょうか。
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