ページビューの合計

422315

2015年4月14日火曜日

高浜原発 再稼働認めない仮処分決定

 福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機について福井地方裁判所は「原発の安全性は確保されていない」として関西電力に再稼働を認めない仮処分の決定を出しました。
 異議申し立てなどによって改めて審理が行われ決定が覆らなければ、高浜原発は再稼働できなくなりました。
 関西電力は異議申し立てを検討するとしています。
 福井県高浜町にある関西電力の高浜原発3号機と4号機について、福井県などの住民9人は安全性に問題があるとして福井地方裁判所に仮処分を申し立て、再稼働させないよう求めました。
 これに対して、関西電力は福島の原発事故も踏まえて対策をとったと反論しました。
 福井地方裁判所の樋口英明裁判長は関西電力に対して、高浜原発3号機と4号機の再稼働を認めない仮処分の決定を出しました。
 決定では「10年足らずの間に各地の原発で5回にわたって想定を超える地震が起きたのに、高浜原発では起きないというのは楽観的な見通しに過ぎない」と指摘しました。
 そのうえで、原子力規制委員会の新しい規制基準について、「深刻な災害を引き起こすおそれが万が一にもないといえるような厳格な基準にすべきだが新しい規制基準は緩やか過ぎ、適合しても原発の安全性は確保されていない。規制基準は合理性を欠く」と指摘しました。
 今回の仮処分はすぐに効力が生じるもので、関西電力の異議申し立てなどによって改めて審理が行われ決定が覆らなければ、高浜原発は再稼働できなくなりました。
 異議申し立てなどによる審理は福井地裁で行われ、決定が覆れば仮処分の効力は失われます。
 関西電力側の弁護士は「会社の主張を裁判所に理解してもらえず誠に遺憾で、到底承服できない」と話し、異議申し立てを検討するとしています。
(NHK NEWS)
 おもしろい仮処分決定が出ました。
 高浜原発が、新規制基準に適合しても、安全性が確保されていないから、再稼働は認めないという決定です。
 この決定のポイントは、「10年足らずの間に各地の原発で5回にわたって想定を超える地震が起きたのに、高浜原発では起きないというのは楽観的な見通しに過ぎない」で、もっと厳格な基準が必要と判断している。
 住民の人格権を、反原発の裁判官が支持したのが、今回の決定でしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿