関係者によると、AIIB参加各国の出資額は、資本金1000億ドルの75%をアジア域内に、25%を欧州などアジア域外に割り振って、各国の国内総生産(GDP)などを基準に算出した。中国、インド、ロシアの新興国が出資上位3位までを占め、欧州のドイツが4位となった。1000億ドルのうち20億ドル弱は割り当てを決めておらず、将来、参加国が増えた場合に備えて枠を残したとみられる。
議決権でも、中国が25.58%と最大となる見込み。各国に基礎票を均等に配分したうえで、出資額に応じて割り振った。AIIBは設立協定で、増資や組織の変更など重要な案件の可決に「75%以上の賛成が必要」との条項を盛り込む方針。中国が反対すれば可決できない仕組みで、中国は事実上の拒否権を持つ。
初代総裁には金立群・元中国財政次官が有力視されている。業務の監督や融資案件などを審査する理事会は、アジア域内から9人、アジア域外から3人の計12人を選出する。だが、組織運営の効率化を目的に、本部が置かれる北京に理事を常駐させない方針で、日常業務では総裁が大きな権限を持つとみられる。運営面で「中国の裁量の余地が大きくなる」(国際金融関係者)との懸念が高まりそうだ。日本や米国は、「公平なガバナンス(統治)を確保すべきだ」(麻生太郎財務相)とAIIBの組織運営などを不安視し、参加を見送っている。
(毎日新聞)
中国の拒否権はおもしろい。
民主的に組織運営できず、やはり中国主導の独裁みたいなものだろう。
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