「動きを見ていたらいけそう。あいつに、“いけるか”とは聞かないけれどもね」。19日からリーグ戦が再開。いきなり0・5ゲーム差につける2位・ソフトバンクとの首位攻防戦で、二刀流スラッガーを「5番・DH」で起用する。
大谷は14日のDeNA戦(札幌ドーム)でリーグ単独トップの8勝目を挙げたが、8回に右足首をひねって緊急降板していた。交流戦最終戦となった16日の阪神戦(甲子園)はベンチから外れた。当初、指揮官は「ベンチに置かないかもしれない」と野手としての出場に慎重だったが、この日の打撃練習を見れば、「強行出場」にゴーサインを出すしかなかった。
41スイングで11本の柵越え。ヤフオクドームの右翼席上段まで飛ばした140メートルの特大弾もあれば、逆方向の左翼席に運ぶ一発もあった。3年目の今季は初の開幕投手を務め、投手調整を優先。その代償として打撃練習に時間を費やせず、実戦不足も重なって打率は・191と低迷する。
それでも大谷自身は打撃復調の手応えをつかんでいる。「右足首は大丈夫。試合に出る準備はいつもと同じようにやっている。(開幕直後の)最初の頃よりもいい感じで打てている」。今季初のヤフオクドーム。外野フェンス前に観客席「ホームランテラス」が新設され、最大で5メートルも狭くなったが「結果的に二塁打が本塁打になることもあるかもしれないが、意識しても仕方ない」とあくまでも自然体だった。
その大谷がDHに入ることで、移籍後4戦連続安打中の矢野を代打の切り札として起用できる利点もある。「謙次(矢野)は一発で勝負できる」と栗山監督。巨人時代の13年に代打で19安打の球団記録を達成した仕事人も「先発でも代打でも、試合に出る準備をするだけ」と頼もしい。「ソフトバンクは強い。だからこっちが倒しにいかないと。攻めダルマだよ」と指揮官。攻めダルマの象徴として、二刀流がバットを持つ。
(スポニチアネックス)
大谷が活躍して勝てるか。
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