同法院は5月22日、周被告に対する初公判を非公開で開いていた。周被告の収賄額は約1億2977万元(約25億9000万円)と認定された。1949年の新中国建国後、政治局常務委員経験者が汚職容疑で追及され、判決を受けたのは初めてだが、「密室審理」で真相が分からないまま事件は終結することになった。
国営中央テレビは、白髪の周被告が判決で罪状を認め、深い反省の意を示す様子を伝えた。
習近平国家主席は、周被告の判決で権力基盤をさらに強化した。ただ、前代未聞の強力な反腐敗闘争は、周被告に近い江沢民元国家主席ら長老の反発を招くなど、党内融和に影響を及ぼしていた。習主席は周被告が全面的に認めたことを踏まえ、党内安定を重視し、「執行猶予付き死刑判決」(党関係者)という予想より軽い判決を決めたとみられる。
周被告は、側近の蒋潔敏・元中国石油天然ガス集団会長や李春城元四川省党委副書記(共に起訴)に要求し、息子・周濱氏ら家族などのビジネスを有利に進めようと画策。職権乱用によって家族などに21億3600万元(約425億円)に上る違法な利益をもたらし、14億8600万元(約296億円)の経済的損失を国家に与えたとされる。また、5件の「絶秘(極秘)級」と1件の「機密級」の文書を提供した罪にも問われた。
周被告は最終陳述で「自分は私情のため、絶えず違法行為や規律違反を行い、違法犯罪の事実は客観的に存在する。党と国家に重大な損失を与えた」と認めた。
(時事通信)
権力闘争に負けた者の末路なんだろう。
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