ページビューの合計

425024

2015年6月12日金曜日

周永康前書記に無期懲役=罪状認め上訴せず―密室審理、党内安定を重視・中国

 【北京時事】中国国営新華社通信によると、天津市第一中級人民法院(地裁)は11日、共産党最高指導部・政治局常務委員会の前メンバーで、収賄、職権乱用、国家機密漏えいの三つの罪で起訴された周永康前党中央政法委員会書記(72)に無期懲役の判決を言い渡した。政治権利の終身剥奪と個人財産の没収も命じた。周被告は起訴内容を認め、上訴しない意向を表明。刑が確定した。
 同法院は5月22日、周被告に対する初公判を非公開で開いていた。周被告の収賄額は約1億2977万元(約25億9000万円)と認定された。1949年の新中国建国後、政治局常務委員経験者が汚職容疑で追及され、判決を受けたのは初めてだが、「密室審理」で真相が分からないまま事件は終結することになった。
 国営中央テレビは、白髪の周被告が判決で罪状を認め、深い反省の意を示す様子を伝えた。
 習近平国家主席は、周被告の判決で権力基盤をさらに強化した。ただ、前代未聞の強力な反腐敗闘争は、周被告に近い江沢民元国家主席ら長老の反発を招くなど、党内融和に影響を及ぼしていた。習主席は周被告が全面的に認めたことを踏まえ、党内安定を重視し、「執行猶予付き死刑判決」(党関係者)という予想より軽い判決を決めたとみられる。
 周被告は、側近の蒋潔敏・元中国石油天然ガス集団会長や李春城元四川省党委副書記(共に起訴)に要求し、息子・周濱氏ら家族などのビジネスを有利に進めようと画策。職権乱用によって家族などに21億3600万元(約425億円)に上る違法な利益をもたらし、14億8600万元(約296億円)の経済的損失を国家に与えたとされる。また、5件の「絶秘(極秘)級」と1件の「機密級」の文書を提供した罪にも問われた。
 周被告は最終陳述で「自分は私情のため、絶えず違法行為や規律違反を行い、違法犯罪の事実は客観的に存在する。党と国家に重大な損失を与えた」と認めた。
(時事通信)

 権力闘争に負けた者の末路なんだろう。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿