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2015年6月4日木曜日

「繁栄が脅威に」フィリピン大統領、国会で中国批判

 
 国賓として来日中のフィリピンのアキノ大統領(55)が3日、参院本会議場で演説した。「新たな地理的境界や権限を書き換える試みがなされ、繁栄が脅威にさらされている」と述べ、中国の南シナ海での領有権主張や埋め立てを批判。地域の安定のため、安倍政権の掲げる「積極的平和主義」に期待を示した。

 演説で大統領は、中国を念頭に「我々両国が対応に困難を感じているある国」に対し、「繁栄の必要条件である安定を維持するのが政府の責務だ。なぜ緊張を高めるのか」と批判した。

 その上で日本との関係を「自由を確保する最前線」と表現。「積極的平和主義」や安保法制の整備については「最大限の関心と強い尊敬の念をもって注目している」と発言。地域の安定に日本が関与を深めることに期待感をにじませた。

 一方、戦後70年の節目として「先の大戦は我々全員にとって悲惨なものだった」と歴史を振り返りながら、「日本は過去の傷を癒やす義務を果たす以上のことを成し遂げ、利他的に、自国の復興だけでなく我々の復興にも尽くした」と、戦後に好転した両国関係への評価に力点を置いた。
(朝日新聞デジタル)
 胡散臭い・信用できない中国政府と一体の軍部が強気なんだろう。

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