香港で先月30日、中国政府を批判する内容の本を販売することで知られる書店の大株主である男性(65)の行方が分からなくなったと警察に通報があった。同書店やその親会社である出版社の関係者が行方不明となるのはこの男性で5人目だ。
男性の妻がCNNの系列局に語ったところによると、男性は行方不明になった後、妻に短い電話をかけていた。その際の電話番号は香港に隣接する中国本土の深センのもののようだったという。
香港で民主派の政治家として活動するアルバート・ホー氏はCNNに対し、上記の出版社が中国の習近平(シーチンピン)国家主席の過去の「女性関係」に関する書籍の出版を計画していたと説明。今回失踪した男性は強制的に中国本土に連れ去られたのではないかとの見方を示す。
今回の失踪事件を受け、香港では域内の法の支配に対する懸念が高まりつつある。3日には香港にある中国政府の出先機関の前で抗議デモが行われた。
香港自治政府トップの梁振英行政長官は4日までに、失踪者らが中国本土へ連れ去られたことを示す形跡はないと明言。香港における法的権限は、同地域の法執行機関にのみ帰属するとも強調した。一方、中国外務省の報道官は、定例記者会見で、事件についていかなる情報も持っていないと述べた。
(CNN)
香港の国民が怒らないとダメだろう。
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