村田は第1ラウンドから左ジャブを軸に右ストレートでチャンスをうかがうというオーソドックスなスタイルで主導権を握る。左ボディから、その右ストレートがヒットして早くもダウンを奪う。ベガはなんとか立ち上がったが、続く第2ラウンドにも村田はプレッシャーを強め、威力を増した右ストレートが炸裂。レフェリーは、10カウントまで数えたが、ベガは、あまりのダメージで、しばらくキャンバスにあお向けになったまま立ち上がれなかった。
村田は、今回の試合を前に、パンチを打つ際の重心の位置を後ろから前へと移動させるという改造に取り組んでいた。「パンチへの体重の乗り方が違ってきた」と、練習から村田も、KOマシンへの変貌へ手ごたえを感じ取っていたが、そのチャレンジを見事に結果へとつなげた。
「スパーリングでも倒していた右のパンチは良かった。ジャブを忘れて、ラッシュにいって、パンチもらったりする場面もあったので、反省も生かして次へとつなげたい。年末に世界をできればという話もあるようなので、そこを見据えて、チャンスは逃したくない」と、試合後の村田。
ミドル級戦線は2団体の統一王者のゲナジー・ゴロフキンや、WBC世界同級王者、サウル“カネロ”アルバレスらの超一級のトップファイターが揃う激戦区だが、陣営では、WBAとWBOタイトルに照準を絞って年末にも世界初挑戦の計画を練る。この日は、マッチメイクのキーマンであるトップランク社のボブ・アラム氏も直接観戦していたが、世界挑戦を実現するためにも絶好のアピールとなった。
(THE PAGE)
世界初挑戦でタイトルを獲得し、ゴロフキンと統一選だろう。
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