工藤監督が昨秋ドラフトで当たりくじを引き当てたルーキーは、福岡・西戸崎での新人合同自主トレの初日となった9日に、左すねの張りを訴えてリタイア。いきなりスタートでつまずいた格好だが、それでも工藤監督は大きな期待をかけている。関係者によると綿密な1軍デビューまでの青写真を描いているという。
指揮官は、最速152キロで甲子園を沸かせた高校NO・1右腕に対し「半端ではない気合と根性、高い向上心を持っていると見抜いている」(球団関係者)。甲子園で注目され、プロでは背番号「47」を背負う18歳の姿を、自身の西武新人時代にだぶらせている。
工藤監督は西武1年目の1982年、当時の広岡達朗監督の薫陶を受けた。特に恩師の厳しいまでの体調管理面での教えは、29年間に渡ったプロ生活の礎となった。「最初の4年間で広岡さんに鍛えてもらったおかげです」と頭を下げるほど。
それだけに西武OBは「広岡さんの指導が工藤監督のプロの原点。だからこそ手塩にかけて高橋を育てるでしょう。腕を撫しているはずですよ」。広岡流をベースとした育成法で愛弟子を1軍デビューさせる方針だ。
「40歳を超えるまでエースで投げていたい。チームで一番年を取ってからもエースでいたい」と高橋が描いている明確な最終目標は、まさに工藤監督のプロ野球人生そのものだ。 (スポーツライター 梶原昌弥)
(夕刊フジ)
ソフトバンク入りは残念だが、活躍を楽しみにしている。
0 件のコメント:
コメントを投稿