舛添氏は政治資金の支出や公用車使用を巡って13日の記者会見で釈明した。その後も不透明な支出などが相次いで明らかになり、20日の定例会見で再説明を求められる見通し。
舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(14年解散)の政治資金収支報告書によると、14年3~4月に「土産代」として都内の菓子製造・販売会社に計9万8552円を支出していた。この会社は、政治家をキャラクターにした商品で知られる。
関係者によると、全額が「東京世界一 黒糖まんじゅう(舛添都知事まんじゅう)」(税抜き600円)の購入に充てられた。包装紙に舛添氏の似顔絵と「TOKYO No・1♡MASUZOE No・1」の文字が書かれた商品で、14年2月の知事就任を機に発売された。支出額から150箱以上購入したとみられる。仮に都内の有権者に配っていれば、公職選挙法で禁じられた寄付行為に当たる可能性がある。
また、舛添氏が参院議員時代に代表を務めた「新党改革比例区第4支部」は11~12年、台湾・台北市の人気印鑑彫刻販売店に3回、「事務用品」代で計11万7100円を支出していた。関係者によると、舛添氏は台湾に出張した際に3回、この店を訪れ、天然石の印鑑をそれぞれ2~4本注文した。このうち1本は「舛添」と彫り、残りは書道用の落款や漢詩を彫ったという。
このほか10年9月の欧州視察に際しても同支部から、ベルギーの高級デパートや美術館、スウェーデンのクリスタル・手工芸品店に計10万9820円が支出されていた。
一方、舛添氏が昨年4月~今年4月、湯河原町の別荘に公用車で48回行き来したうち、43回は自宅のある世田谷区を経由していたことが、毎日新聞の情報公開請求で都から開示された公用車の運行記録で分かった。
都の規定は公用車の使用について「出発地か到着地のいずれかで公務をすること」としている。自宅と別荘間の移動での公用車使用は、この規定に反する可能性がある。
都の担当部署は「書類を取りに行くなど、社会通念上許容される範囲の寄り道は許される」とする。ただ、世田谷から湯河原までは通常、車で1時間半~2時間で行けるにもかかわらず、文書に発着時間が記録された分で見ると、公用車が世田谷に着いてから、湯河原で舛添氏を降ろして出発するまでに平均で3時間40分かかっていた。「寄り道」とは言えない状況が浮かぶ。
43回のうち今年2月の行き来で、湯河原から世田谷に移動したものの、公務の記録がない日も1回あった。
毎日新聞はこれらの点について舛添氏の事務所に質問したが、期限とした19日夕までに回答はなかった。【林田七恵、川畑さおり、飯山太郎】
(毎日新聞)
潔く辞めないで、セコいから居座り続けるのだろうか。
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