復活宣言は突然だった-。八郷社長は2月に開いた記者会見で、「昨年11月にフルモデルチェンジ(全面改良)したシビックは日本でも販売を検討していく」と話した。
シビックは昭和47年に2ドアセダンとして誕生した。低公害の「CVCCエンジン」を初搭載するなど低燃費や手ごろな価格で、「市民の」という意味の車名通り幅広く人気を集めた。
ホンダの乗用車として最も長い販売歴を誇り、背面ドアのあるハッチバックやスポーツ車、ハイブリッド車(HV)などもそろえた。だが、小型車やスポーツ用多目的車(SUV)に軸足を移す国内市場で、「排気量2リットルクラスのシビックは存在感を発揮しにくかった」(関係者)。
販売も低迷し、平成23年に発売した9代目以降はスポーツ車の限定販売を除き国内で販売していない。
■セダンを再提案
八郷社長は「国内市場にはシビッククラスのセダンを望むお客さんがいる。セダンの市場が輸入車に傾いているので、もう一度(シビックを)提案したい」と説明する。
国内メーカーが売れ筋の小型車やSUVに注力する中、独フォルクスワーゲン(VW)の「パサート」や、独アウディの「A4」などのセダンが一定の支持を得た。「欧州メーカーは、高級感のあるセダンを手の届く価格で販売している」(同)
これに対し、シビックは新技術を追い風として国内市場に再挑戦する。10代目となる新型セダンは過給器で駆動力を確保し、排気量を小型化して燃費を改善する「ダウンサイジングターボ」を採用したモデルを設定。排気量2リットルに加え、1.5リットルのモデルもラインアップし、軽自動車や小型車が中心の国内でも販売が期待できると判断した。
■限定販売で受注10倍以上
また、根強いファン層の存在も大きい。昨年10月29~11月23日に限定750台で発売したスポーツ車「シビック タイプR」は、1カ月弱の受注期間中に10倍以上の注文が殺到し、抽選になった。購入を希望していた八郷社長も「お客さんが優先だ」として涙を飲むほどで、ブランド力の高さを改めて示した。
ホンダの27年度の国内販売は前年比10.8%減の70万3567台にとどまった。主力軽「N-BOX」の販売に息切れがみえるほか、26年末に発売したセダン「グレイス」が月3000台という発売当初の目標を下回る状況が続くなど新型車の不振が続いている。
八郷社長は世界戦略車のシビックを再投入し、低迷を打破したい考え。シビックが国内でも地位を再び確立することができれば、八郷社長が目指す「ホンダらしい挑戦的な商品づくり」の先例となりそうだ。(会田聡)
(産経新聞)
普通のセダンを作っても売れないだろう。
中途半端でなく、タイプRのようなスポーツカーにしないと魅力を感じない。
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