ページビューの合計

2017年2月20日月曜日

「コメ産地偽装」報道 JAと業者が反論

 京都の卸売り会社を舞台にしたコメの産地偽装疑惑です。先週発売された週刊ダイヤモンドで、国産のコシヒカリに中国産を混ぜて販売したのではないかと報道されたのですが、卸売り会社は20日疑惑を真っ向から否定。週刊誌側を刑事告訴すると話しています。

 「このあたりから奥向きがですね、返品されたお米の集団です」(京山 衣川澄男さん)

 棚いっぱいに積み上げられた米袋。返品されたり、出荷できなかったお米です。

 「おそらく量で言うと100トンは軽く超えていると思います。怒り以外に何もありませんね」(京山 衣川澄男さん)

 JAグループ京都のコメ卸売会社「京山」の倉庫。コメの返品が相次ぎ、被害額は3000万円を超えるといいます。ことの発端は、先週月曜日(13日)に発売された週刊誌。

 記事によりますと、「京山」が自社で精米や袋詰めを行っていたコメの産地判別検査を行った結果、「滋賀こしひかり」は10粒中6粒が中国産、「魚沼産こしひかり」は10粒中4粒が中国産と判別されたというのです。一方「京山」もコメの産地偽装ではないかという指摘に真っ向から反論します。京山の株式50%以上を保有するJAグループ京都による独自調査の様子などを報道陣に公開し、「偽装は行っていない」と改めて強調しました。

 「中国米は一切入っていない、入る余地がない。明確に否定いたします。中国米が仮に入ったとするとかなりの量の中国米を買い占めて、それを入れるという話になりますので、あり得ない話」(JA京都中央会 村上友一課長)

 このコメの産地偽装疑惑は先週、国会でも取り上げられました。

 「週刊ダイヤモンドで報じられたコメの産地偽装疑惑に関する記事。農水省としての対応状況を伺いたいと思います」(自民党 小泉進次郎衆院議員)
 「ただちに京都の米卸売業者に対して立ち入り検査を開始した。報道が事実であるなら、食の安全や信頼を損なう重大な問題なので」(農水省 今城健晴消費安全局長)
 「農家の皆さんからしても、自分が作ったお米がまさか中国のコメと混ぜられたとは到底予想もしていない。農家の皆さんへの裏切りでもある」(自民党 小泉進次郎衆院議員)
 「本件については事実関係の究明ということについて、徹底的になるべく早くやっていきたい」(農水省 今城健晴消費安全局長)

 農水省は10日に「京山」の立ち入り検査を行い、コメの流通過程も調べていますが、実際に偽装にあたるかどうかの判断はまだ示していません。コメの偽装に詳しい専門家は…

 「最近は産地のブランド化がすすんでいる。(例えば)魚沼産のコシヒカリとか。産地とリンクするようになってきている。(品種の)DNA鑑定だけでは判別できないということで、偽装がしやすくなってきている。魚沼産のコシヒカリの生産量よりも実際の流通量ははるかに多い」(元農水省職員 山下一仁CIGS研究主幹)

 産地偽装はあったのか…記事を掲載したダイヤモンド社は「記事には自信を持っている」とする一方、「京山」は名誉を傷つけられたなどとして刑事告訴するとしています。
(毎日新聞)

 偽装はガセだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿