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2017年2月16日木曜日

京都府医大虚偽疑い 学長と組幹部、祇園などで会食 府警OBが数年前引き合わせ

 病気を理由に収監されなかった暴力団幹部について京都府立医大病院(京都市)が検察に虚偽報告したとされる事件で、京都府警OBが数年前、府立医大の吉川敏一学長(69)と幹部を引き合わせていたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。吉川学長と幹部は祇園などで飲食を重ねていたという。OBは約3年前、この幹部との不適切な関係で懲戒処分を受けていたことも判明。府警は病院側と暴力団との関係解明へ向けてさらに調べを進める。

 捜査関係者によると、府警OBは主に暴力団対策を担当していた元警部補(58)。指定暴力団山口組系淡海(おうみ)一家(大津市)総長、高山義友希(よしゆき)受刑者(60)と不適切な交際があったとして平成26年6月、減給1カ月(10分の1)の懲戒処分を受け、依願退職した。高山受刑者とは約30年前に知り合っており、電話で連絡を取り合ったり、暴力団関係者が経営する会社に出入りしたりしていたという。

 捜査関係者によると、元警部補は、高山受刑者が26年7月に府立医大病院で腎臓の移植手術を受ける前に、もともと付き合いがあった吉川学長に紹介したとみられる。その後、祇園など京都の繁華街で飲食を重ねるようになったという。

 府立医大病院は産経新聞の取材に対し、高山受刑者と吉川学長が病院内で会ったことは認めたが、「病院外で会ったということは聞いていない」としている。

 高山受刑者の移植手術をめぐっては、当初、府立医大病院の医局で受け入れないことを決めたのに、吉村了勇(のりお)院長(64)ら幹部の判断で実施が決まったことが、関係者への取材で分かっている。

 府警は、高山受刑者の病状について「BKウイルス腎炎」を発症したなどとし、「刑事施設での拘禁に耐えられない」と報告していたとの吉村院長名の報告が虚偽だった疑いがあるとして、虚偽公文書作成容疑などで学長室を家宅捜索しており、高山受刑者の移植手術が行われた経緯などを調べている。
(産経新聞)

 虚偽なのか、そうではないのか、真実はどちらだろうか。

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