本誌は京山のコメを購入し、産地判別で実績がある同位体研究所に検査を依頼。その結果、「滋賀こしひかり」の10粒中6粒、「魚沼産こしひかり」の10粒中4粒、「京都丹後こしひかり」の10粒中3粒が中国産と判別された。
山本農相は会見で本誌報道について、「事実であれば大変重大な問題だ」との認識を示し、「産地偽装というのは食の信用や安全に反するものだ。徹底的に、厳正に対処する」と厳しい姿勢で検査を行う方針を表明した。
京山のように主に県域で事業を行う米卸への検査は、通常、都道府県が行う。今回、農水省が検査に乗り出すことからも、同省が京山のコメの偽装疑惑を重要視していることが分かる。
一方、京山は13日、中国産米の混入疑惑を否定する文書を公表した。文書の中で同社は「現在、農水省に調査を依頼しており、いずれ事実が明らかになる」との考えを示した。
これに対し、通知なしの立ち入り検査を実施している農水省は「そんなことはあり得ない。業者から依頼されて身の潔白を証明する検査などしない」(食品表示・規格監視室)と検査に関する京山の見解を否定した。
農水省は今後、疑惑のコメに関する取引伝票などを、京山と取引のある複数の業者の分も含めて調べる。中国産と疑われる米がどこの流通段階で混入されたのか、組織的に産地偽装が行われたのかが焦点となる。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 千本木啓文)
週刊ダイヤモンド編集部
農協系の産地偽装は笑える。
民間の米卸も、古米や中国米を混ぜているのだろうか。
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