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2017年2月6日月曜日

稀勢の里フィーバー過熱で春場所チケット完売…大相撲トーナメントで綱初V

◆日本大相撲トーナメント決勝○稀勢の里(突き落とし)貴ノ岩●(5日・両国国技館)

 大相撲のトーナメント大会は5日、第72代横綱・稀勢の里(30)=田子ノ浦=が決勝で幕内・貴ノ岩(26)=貴乃花=を破って初優勝し、賞金250万円などを獲得した。昇進後の初タイトルを獲得し、両国国技館で初めての土俵入りを披露。史上8人目の新横綱優勝を狙う春場所(3月12日・エディオンアリーナ大阪)のチケットは、午前10時の発売からわずか3時間で完売した。関係者が若貴級と驚く稀勢の里フィーバーは収まる気配がない。

 新横綱の稀勢の里は声援に応え、初優勝を飾った。決勝は貴ノ岩を突き落としで退け、昇進後初のタイトル獲得。優勝杯は約20年前に“若貴フィーバー”の中心にいた貴乃花巡業部長(元横綱)から授与。「良かったな」と声をかけられ「光栄なことです」と感謝した。1万1050人の観客に見守られ国技館で初の土俵入りも披露。「独特のすり鉢状(の形)。声が中央に集中してきますから。これが国技館の声援かと感じました」と驚いた。

 過熱する稀勢の里フィーバーは大阪まで波及した。前売り券の販売が5日に始まり、春場所先発事務所で業務にあたる二十山親方(元小結・栃乃花)によると開始から2時間半で完売した。昨年は完売まで数日間を要したが、異例の売れ行き。二十山親方は「問い合わせも多く頂いている。昨年でも完売したのは初日の数日前だった。ありがたい」と目を丸くした。キャンセルがあった場合は今後も前売りが行われ、当日券は各日約200枚用意されている。インターネット上では、チケットが5倍の値段で取引されているという。

 大相撲トーナメントも、新横綱の姿を一目見ようとチケットが完売した。場所と場所の間に行われる花相撲での完売も珍しい。1990年頃から始まった貴乃花と3代目・若乃花(現タレント)の兄弟横綱が巻き起こした人気に勝るとも劣らず、協会広報部では「若貴フィーバー以来では」と驚きの声も上がっている。

 国技館の大歓声もチケットの完売も、19年ぶりに誕生した日本出身横綱への期待の証し。連日の満員札止めが確実な春場所に向け、新横綱は「しっかり稽古してまた一つ一つ焦らずやっていきたい」と気を引き締めた。史上8人目の新横綱Vで、稀勢の里フィーバーは最高潮に達する。(秦 雄太郎)
(スポーツ報知)

 ダフ屋が暗躍しているだろう。

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