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2017年2月2日木曜日

大谷翔平 日本ハム 右足首手術の可能性も…WBC“野手”も辞退へ

【ピオリア(米アリゾナ州)1月31日=ペン・岸慎也、カメラ・矢口亨】球春到来の日本列島に衝撃が走った。侍ジャパンのエース・大谷翔平投手(22)が右足首の故障のため、3月の第4回WBCでの登板を回避することが決まった。全力疾走ができず、走塁面で大きな不安を残すことから、「打者・大谷」も出場を辞退する見通し。患部の痛みが引かなければ手術に踏み切る可能性もあり、今オフのメジャー挑戦に影響を及ぼす可能性も出てきた。

 悔しさを押し殺すように大谷は淡々と質問に答えていった。侍ジャパンでの登板回避―。苦渋の決断に至った理由をこう吐露した。

 「(日本代表は)100%のコンディションじゃないといけない場所。3月7日に100%でいける自信が正直ないので、行くべきではないなと。なかなかないチャンスなので、出たいと思ったし、投げたいと思った大会。残念な気持ちはあります」。万全の状態でマウンドへ登れない現状に納得し、決断した。

 元々、両足首の関節が緩く、捻挫しやすいタイプ。昨年の日本シリーズ第4戦(札幌D)の走塁中、一塁を踏んだ際に痛みを覚えた。11月の日本代表の強化試合・メキシコ戦では同様の場面で再発し、悪化。数回にわたって病院で検査した結果、「三角骨の骨棘(こつきょく)の痛み」と診断された。

 先月、ブルペンに2度入り、状態を確認した。「あまり良くないなと感じていました。ギリギリまで頑張ってきたけど、難しい。根本的にしっかり走れない。そろそろ決めないといけない頃合いだった」。爪先を上げる動作で痛みが出るため、ダッシュや、投手プレートから右足首が離れる瞬間、動きに支障が出る。さらに患部をかばうことで、両脚の太もも裏に張りも生じた。

 吉村GMによると、球団が侍ジャパン側に「投手辞退」の意思を伝えたのは米1月29日(日本時間30日)。キャンプイン前日のこの日、栗山監督と大谷が協議し、最終結論に至った。

 1月、栗山監督が小久保監督に「二刀流での出場プラン」を確認した際には、開幕戦となる3月7日のキューバ戦(東京D)での先発が内々に通達されていた。栗山監督は「足の状態を考えたら間に合わない。普通にいっても(シーズン)開幕も遅れるくらい。止めないといけない状況だった。無理なものは無理。翔平のため」と説明した。

 一方、打者での出場に栗山監督は「もしかすると間に合うかもしれない」とわずかな望みを残した。だが「打つ」動作に痛みはないものの、全力疾走ができず、走塁面で大きな不安を残す。「打者・大谷」の出場も不透明と言わざるを得ない。

 患部は回復傾向にあるとはいえ、まだ完治の見通しは立たない。福島チームトレーナーは「骨棘の痛みがひどいようであれば、オペとも言われている」と手術の可能性も示唆した。除去すれば全治は3か月を要する。既定路線となるポスティングシステムでのメジャー移籍にも、影響が出てくる。

 それでも大谷は悲観的にならず、この日も休日返上でキャッチボールなどを行った。投手としての今後のメドに「一番いいのは、開幕に合わせること。少しでもいい方向に進むようにやっていきたい」と3月31日の西武戦(札幌D)先発を見据えた。今は回復を信じ、少しずつ前に進んでいく。
(スポーツ報知)

 やはり日本シリーズで足首を痛めていたか。
 WBC回避は残念も、レギュラーシーズンが大事だろう。

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