マレーシア警察のカリド長官は23日、キム職員が同日中に警察の出頭要請に応じない場合、逮捕状を請求する方針を明らかにした。ヒョン2等書記官については外交特権があるため刑事責任を追及するのは困難という。また、既に北朝鮮に逃亡したとみられる4容疑者について、国際刑事警察機構(ICPO)に協力を要請したと明らかにした。
複数のマレーシアメディアによると、マレーシア警察幹部は同日「一両日中にも遺族が名乗り出ると信じている」と、早期に遺体の身元確認が進む可能性に言及したが、根拠は不明だ。
一方、北朝鮮は23日、事件について初めて公式報道で言及し、マレーシア当局の対応を「自主権の露骨な侵害」と批判。また、自国の関与を否定し「(韓国の)陰謀」と主張した。今回の報道で北朝鮮はマレーシア側との対決姿勢をさらに強めており、真相究明の妨げになるのは間違いなさそうだ。
国営朝鮮中央通信が同日、朝鮮法律家委員会報道官の22日付談話を報じた。死亡者を「共和国(北朝鮮)公民」とし、正男氏の名前には言及していない。
談話によると、北朝鮮大使館はマレーシア側から「死因は心臓発作」と説明を受け、遺体の引き渡しを求めたという。マレーシア側が北朝鮮側との協議や立ち会いなしに、外交旅券所持者の遺体を司法解剖したと訴え「(北)朝鮮の自主権に対する露骨な侵害、人権の乱暴なじゅうりんだ」と非難。さらにマレーシア警察の捜査は「客観性と公正性を欠く」と決めつけた。
事件の構図については「(韓国が)シナリオまで作っていた」として自国の関与を否定し、韓国側の陰謀説を展開。「わが国のイメージに泥を塗り、朴槿恵(パククネ)(大統領)の息をつなぎ、国際社会の耳目を他にそらすことだ」との主張を示した。
(毎日新聞)
単なる身内の権力争いだけど、マレーシアと北朝鮮の対決がおもしろい。
バックには中国の影響力があるのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿