腎臓病だった高山受刑者の診療は、腎臓病医の付属病院長や医師らが担当し、消化器内科などが専門の吉川学長は本来関与する立場になかった。京都府警は14日に学長宅や大学の学長室を家宅捜索するなどして、学長と高山受刑者との関係や、診断書作成との関連を慎重に調べている。
高山受刑者は恐喝事件の裁判で係争中に腎臓病を悪化させ、同病院で2014年に生体腎移植の手術を受けた。翌15年に懲役8年の実刑判決が確定後、病院長と担当医が腎臓が深刻な病状にあるとした意見書を大阪高検に提出し、刑の執行停止の判断に影響を与えたとみられている。
捜査関係者によると、吉川学長と高山受刑者は数年前から、京都市の祇園や先斗町(ぽんとちょう)のお茶屋や料理店で複数回会食。府警も確認したという。
吉川学長は今月上旬、朝日新聞記者の取材に応じ、高山受刑者と会食をしたことがあるかについて「会うか、そんなもん」と否定。面識についても「あらへん」と否定していた。
一方、同病院の荒田均事務部長は14日、報道陣に対し、吉川学長から「病院の敷地内で高山受刑者と会ったことがある」と聞いたと説明。一方、病院の外で会ったかとの問いには「聞いていない」と答えていた。
(朝日新聞デジタル)
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