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〈東京などの緊急事態宣言が延長された5月半ば以降、首相に中止を求める直言も相次いだ。「この状況を考えれば、中止も仕方ありません」「中止で支持率はマイナスになりません」。何人もの閣僚らが、この1カ月ほどの間に首相に五輪中止の決断を迫ったと証言(首相周辺)する。だが、そうした声はみな退けられた。「ワクチン接種を加速させる」「感染者数は6月には減るはずだ」。首相はそんな決意の言葉を繰り返したという。〉 〈東京には「第5波」の予兆がちらつく。首相が繰り返し強調するワクチンの効果は、政府内でも「五輪には間に合わない」(官邸幹部)との見方が一般的だ。〉 〈当の首相は最近、周辺にこんな考えも漏らした。「五輪は、やめるのが一番簡単なんだ。でも、ここまで来た。全部やめるわけには、やっぱりいかない。〉 菅首相がもし本当にこう思っているのなら、安全安心などという空疎な言葉を並べるのではなく、首相としての苦衷、なぜやめるわけにはいかないのか、それを率直に国民に語るべきであろう。そうすれば、国民もいささかでも理解を示すのではないか。 またIOCのコーツ調整委員長らが、「菅首相が大会中止を求めたとしても開催される」「日本でコロナ感染が拡大しても無条件で開催する」などという傲岸不遜な発言を繰り返していることに対して、菅首相はなぜ毅然として反論しないのか。これは丸川五輪相や橋本組織委員会会長にも当てはまる。これほどまでにIOCから馬鹿にされながら、何の反論もしない指導者が支持されるわけがない。目を覚ませ、と言いたい。 ただ朝日の記事を読んで少しは救われた気持ちになった。中止を直言した官僚らがいたからだ。閣僚が首相に直言するというのは、簡単なことではない。そういう勇気を持った政治家、閣僚がいるというのは、せめてもの安心材料と思ってみたい。
筆坂 秀世
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なぜ、独断で突っ走るのか、わからない。
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