新型コロナウイルス対策の国の家賃支援給付金をだまし取ったとして、警視庁に詐欺容疑で経済産業省のキャリア官僚2人が逮捕された事件。将来を嘱望され、仕事ぶりは「高い評価」を受けていたが、その陰には派手な生活の一端をのぞかせていた。 関係者らによると、桜井真容疑者(28)と新井雄太郎容疑者(28)の「接点」は、10年以上前にさかのぼる。神奈川の私立高で同級生となり、共に慶応大に進学。その後、新井容疑者は中退して東京大に入ったが、関係性は続いたとみられる。 慶応大を卒業した桜井容疑者は平成30年に入省。新井容疑者も2年遅れの令和2年に経産省に入ったという。 2人が勤務していた同省の経済産業政策局は政府の成長戦略の取りまとめ役を担う「司令塔」とされる。若手官僚は「将来を嘱望されたキャリア官僚が集まる」と説明する。 だが、「裏」の顔ものぞかせる。 桜井容疑者の自宅は、経産省のある東京・霞が関からも近い、千代田区一番町の「超一等地」にあるタワーマンション。家賃が50万円を超える部屋もあるとされる。さらに桜井容疑者は高級外車も所有していた。 係長とはいえ、入庁から浅い桜井容疑者の年収は限られ、「派手な暮らしぶりだ」「給料より家賃の方が高い」との噂もささやかれていたという。 派手な生活を支えるためか、桜井容疑者は、新井容疑者と、2人の名前の一部を取るような形で、令和元年11月に「新桜商事」(文京区)を設立。投資で生活の「運転資金」などを、まかなおうとしたとみられる。 ただ、設立後も稼働実績はなく、事実上ペーパーカンパニーと化していた。そして、新桜商事は新型コロナ禍にあえぐ中小企業主らに用意された給付金の詐取に利用された。
だまし取った給付金約550万円は、桜井容疑者が高級腕時計やブランド品購入、クレジットカードの支払いに充てられていたとみられるという。「悪質がすぎる」。関係者もこう漏らしている。
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国民への奉仕者で、範となるべきキャリア官僚が、つまらない詐取に手を染めたのは哀れです。
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