菅義偉首相VS野党4党代表による「党首討論」が9日、行われた。菅首相は東京五輪・パラリンピック開催、新型コロナ対策の補正予算、国会の会期延長など、すべてゼロ回答だった。議論とは直接関係しない1964年の東京五輪の思い出を語るなど、終始しらけた党首討論となった。これを受け、立憲民主党の枝野幸男代表は会見で、内閣不信任決議案の提出を、野党党首会談を開催して協議するとした。
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注目の党首討論は盛り上がるどころか、しらけ切っていた。菅首相は、五輪開催の強硬姿勢を崩さず、立民の枝野代表から五輪を契機とした感染拡大の懸念を指摘されたが、お決まりの「安心安全な大会」を繰り返す。さらに、本題と関係ない前回東京大会の思い出を振り返り、「当時、高校生でしたけど、いまだに鮮明に記憶している」と、女子バレーボール東洋の魔女の回転レシーブなど、延々3分も語り倒して、野党から批判が飛ぶ。枝野氏は「残念ながら57年前の思い出話は分かりましたが、あの時は平時のオリンピックだった」と切り捨てた。
さらに、菅首相は五輪開催、補正予算案、16日に会期末となる国会会期の延長という重要課題は、いずれもゼロ回答だった。共産党の志位和夫委員長から「国民に長期間の我慢を強いながら、そうまでして開催しなければいけない理由を」と重ねて追及され、「国民の命と安全を守るのは私の責務。そうでなければできないと、申し上げているじゃないですか」と気色ばんだが、理由は最後まで答えずじまいだった。
党首討論を終えた枝野氏は、論戦に応じない菅首相の姿勢に枝野氏は「国民の命と暮らしを守る政府をつくるためには政権を代えるしかない」と、今後は野党党首会談を開催し、内閣不信任決議案について協議することを明らかにした。菅首相の後ろ盾である自民党の二階俊博幹事長は、内閣不信任決議案の提出されたら「ただちに衆院解散総選挙の決意は変わらない」と明言している。2年ぶり党首討論のデビューを果たした菅首相。その冷め切った討論が、逆に熱い政局への引き金となる気配が漂ってきた。【大上悟】
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時間の無駄遣いで呆れてしまう。老害は去るべきだろう。
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