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開幕が1カ月後に迫った東京五輪。 都内の競技会場では世界のアスリートを迎える準備が進み、五輪モニュメントの記念撮影に訪れる人の姿も見られた。ただ、コロナ禍の不安は拭えず、会場周辺の盛り上がりはいまひとつ。観客は直行直帰が求められる見通しで、「寂しい五輪になりそう」と話す住民もいた。 1万人を大きく超える入場者を迎え開会式が開かれる国立競技場(新宿区)。場内から時折アナウンスの音声が聞こえ、大会関係者や作業員が盛んに出入りするなど、開幕の準備が着々と進む。競技場前の五輪モニュメントでは多くの人が見物や撮影をしていた。 「どうしても一目見たくて」。中野区の無職女性(89)は娘に付き添いを頼んでモニュメントを見に来たといい、「選手は頑張っていると思う。大会が無事に開催されてほしい」と願った。同区の会社役員花田紀彦さん(67)は、1964年の東京大会でマラソンを沿道から見た記憶があると話し、「五輪は歴史的なイベント。また日本で開催できるのはありがたい」と目を細めた。 一方、競技場近くの千駄ケ谷大通り商店街は人通りが少なく、大会関係の飾り付けも控えめだった。中華料理店「猪八戒」の男性店長(51)は、「観客は直行直帰だと言われているし、盛り上がりはない」と冷ややか。商店街では大会期間中に開かれる盆踊り大会で外国人観光客らをもてなす計画だったが、海外観客の受け入れは見送りに。商店街組合の女性(77)は「インバウンドにも期待できず、寂しい五輪になりそうだ」と肩を落とした。 複数の競技会場が集中する江東区有明エリアでは、どの会場も設営作業がおおむね終了した様子で、工事の音はほとんど聞こえなかった。自転車BMX会場の隣にはバーベキューなどを楽しめる期間限定のイベントスペースが開業していたが、住民以外に周辺を訪れる人は少なく、閑散としていた。 マラソンスイミングなどの会場となるお台場海浜公園(港区)では、海上に浮かぶ五輪の巨大モニュメントを前に、大型商業施設の買い物客らが記念撮影を楽しんでいた。施設内には大会グッズの公式ショップがあるが、客はまばら。Tシャツなどを購入したインドネシア人の女性は「大会チケットを持っているが、まだ観戦できるか分からない。もしだめなら、これを着てテレビで応援したい」と話した。
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結果論ですが、当初から2年延期にしていれば、何の問題もなかった思います。
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