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東京五輪第10日・ゴルフ(1日、霞ヶ関CC)男子の最終ラウンドで、松山英樹(29)=LEXUS=は銅メダルを懸けたプレーオフの1ホール目で敗退した。首位と1打差の2位から出て5バーディー、3ボギーの69で回り、通算15アンダーで並んだ7人で争った。首位で出たザンダー・シャウフェレ(27)=米国=が通算18アンダーで金メダルを獲得。星野陸也(25)=フリー=は通算6アンダーで38位だった。 何度も、何度も、顔をしかめた。松山はことごとくパットを外し、銅メダルを懸けた7人によるプレーオフへ。第1組(4人)に続いて第2組(3人)で回ったが、1ホール目(18番)でパーセーブできず、終戦。4位に終わり、吹き出る汗をタオルで拭った。 「結果が全て。メダルを取りたい思いが強かったので悔しいですね」 首位に1打差の2位から金メダルを目指した。5メートル以内のバーディーチャンスは計11度ありながら5バーディー、3ボギー。12番(パー4)で残り190ヤードの2打目をピン1メートルにつけるなどショットはさえたが「グリーン上だけすごくプレッシャーを感じた」。この日の32パットは出場60人中59位と不振。「決めきれない。詰めがうまくいかなかった」と悔やんだ。 7月初めに新型コロナウイルスに感染。東京五輪が約1カ月ぶりの実戦となり、日本代表の丸山茂樹ヘッドコーチ(51)に「(五輪前に)1回(1大会)やりたかった」ともらしていたという。体力面にも不安がある中、出場したのは日の丸を背負う覚悟からだ。 「帰ってもテレビで五輪ばっかりやっている。4年に1度。僕もここで結果を出したい気持ちは強かった」 今年制した「マスターズ」に初出場したのは2011年4月。その直前の3月11日に東日本大震災が発生した。当時東北福祉大1年(4月から2年)だった松山は、日本選手初のローアマ(27位)に輝く健闘。そのとき着ていたシャツの袖には日の丸が刺しゅうされていた。国・地域別対抗戦のW杯に出た16年も、シューズに日の丸の刺しゅうを入れて戦った。 東京五輪は「復興」が本来の大きなテーマ。世界で活躍を続ける29歳が真夏の埼玉で、日本代表としての矜持(きょうじ)を示した。 「体力的に戻っていない。不安はあるが、試合をやりながら頑張る」 5日開幕の「フェデックス・セントジュード」(米テネシー州)ですぐに米ツアーに復帰するため、2日に日本を離れる。「経験できてよかった」。この記憶を生かし、さらに強くなる。(石井文敏)
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たらればのゴルフでした。コロナの調整不足が残念です。

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