◆楽天0―3日本ハム(19日・コボスタ宮城)
日本ハム・大谷が、今季初完封で開幕4連勝を飾った。111球、4安打7奪三振で、14年9月13日のオリックス戦(札幌D)以来、自身3度目のシャットアウト。主体となる直球を140キロ台中盤から最速156キロまで緩急をつける“江川級”の投球で、相手打線を寄せつけなかった。チームの連敗を2で止め、自身はプロ入り最長の22イニング連続無失点となった。
思い描いたようにバットは空を切った。大谷はグラブを叩き、ほえた。9回2死。111球目に154キロを投げ、ペーニャを空振り三振に仕留めた。今季初完封。開幕から4戦4勝とし、両リーグ単独トップとなった。「(最後は)狙い通り。勝利のために1イニングでも多く投げたかったので、粘れてよかった」。自身3度目の完封を、控えめに喜んだ。
初回は制球が乱れた。「いつもハラハラの立ち上がりで申し訳ない」。先頭の松井稼への初球スライダーが引っかかり、いきなり死球を与えると、暴投、四球などで2死一、三塁とピンチを招いた。3戦連続で初回に三塁まで走者を進められたが、藤田を左飛に抑えた。味方の好守にも助けられた。4回2死一塁ではサンチェスの大飛球を左翼・西川が好捕。8回1死二、三塁では松井稼のライナーを遊撃・中島が横っ跳びで捕球し、併殺に。「要所でバックに助けられた」と感謝した。
「江川級」の“直球の緩急”が、3年目の進化だ。開幕戦では、直球全52球すべてが150キロ超だったが、この日は75球中、150キロ台は50球で、140キロ台が25球だった。前回登板後、「追い込む時、1球で抑えたい時は(球速を)抑える。ピンチの時は多少アバウトでも力強いボールを投げる」と明かしていた。最速156キロで、“最遅”は143キロと、最大13キロ差のストレートで相手を幻惑した。打順や力関係によって、ピッチングを変える。まるで全盛期の江川卓だ。
チームの今季初の連敗を2で止め、自身の連続無失点はプロ入り後最長の22イニングに伸ばした。防御率は1点台を切る0・94だ。「投手戦で勝てたことはよかった。1試合でも多く勝てるように頑張ります」。昨年は5月13日に到達した4勝目を3週間以上も早くつかみ、3、4月度の月間MVPも見えてきた。「投手・大谷」に、死角がなくなってきた。
(スポーツ報知)
江川級ではなく、江川より上でしょう。
開幕から4連勝で、両リーグ単独トップは素晴らしい。
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