調査は、昨年4月1日現在で待機児童が50人以上いる自治体と政令市、東京23区の27都道府県124市区町村を対象に実施し、全市区町村から回答を得た。
断念した事例は、千葉県市川市をはじめ東京都杉並区▽品川区▽調布市▽神奈川県鎌倉市▽茅ケ崎市▽さいたま市▽名古屋市▽大阪府豊中市▽福岡市▽沖縄県北谷町--の計11市区町で1件ずつ。開設予定は今年4月が4件、来年4月予定も1件あった。理由は「道幅が狭く送迎時に事故が起きないか不安」「子どもの声がうるさい」などと地域の反対が大半を占めた。
延期は東京都世田谷区が5件、横浜市2件。東京都目黒区▽台東区▽西東京市▽小平市▽調布市▽神奈川県茅ケ崎市▽兵庫県伊丹市▽沖縄県宜野湾市--は各1件。施設に防音措置を講じるといった設計変更などで1~3カ月遅れたケースが7件、予定地の変更など当初計画から1年以上遅れた事例は7件あった。昨年10月開設予定だった調布市の1カ所は、「開設時期は未定」という。
反対する住民への対応では「丁寧に説明し理解を求めるしかない」との意見が多い。
杉並区の担当者は「開園後も3カ月は園長が門に立ってあいさつし、近隣と良好な関係を築くことが必要だ」と話す。「着工まで近隣住民に説明せずもめてしまった」(東京都中野区)と対応を反省する声もあった。【まとめ・桐野耕一】
(毎日新聞)
なぜ、近隣住民が反対すると保育所開設ができないのだろうか。
「子どもの声がうるさい」の理由の近隣住民の意見を無視して、法的に開設できるようにすべきだろう。
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