シカゴ・カブス時代の2013年にメスを入れた右肘の状態を懸念し、先発に転向した藤川。投球スタイルもツーシームなどの変化球の幅を広げ、以前のような150キロの浮き上がるストレートで三振を奪うイメージとは変わった。
だが、変貌の代償か打者に粘られる場面も目立つ。初めて球数が100球を超えた10日の広島戦では、五回途中に5連打を浴びてKOされている。
先発投手が抑えに回り成功を収めるケースは珍しくないが、その逆は分業化が進む近年ではまれだ。特に最近では111セーブの実績を持つDeNAの山口俊投手(28)が14年に8勝を挙げたぐらいだ。
ネックになるのはスタミナ。藤川は広島戦後に球数の影響について「そんなことはない」と否定したが、金村暁投手コーチは「上体のぶれやストレートの軌道とか、見えない疲労があるのは明らか」と課題を認める。
キャンプから先発の調整法や投球術について藤川からよく質問を受けるという金村コーチ。現役時代に同僚だった右腕がコーナーを突いてかわそうとする姿に「うまいこと抑えようとしているのが見える。目いっぱい腕を振ったらフォークボールももっと空振りが取れるのに」と指摘する。
波に乗りきれない藤川だが、開幕セレモニーでの選手紹介で誰よりも大きな歓声を集めるなど、復帰を待ち望んだファンは多い。22日からの対広島3連戦以降で1軍再登録されるとみられるが、どこまで本来の姿を取り戻せているか注目だ。
(産経新聞)
スタミナ不足・球威の衰えで、難しい年齢なんでしょう。
コントロール・投球術で如何に抑えるかだろう。
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