例えば、野球にそれほど詳しくなくても「佑ちゃんは一軍ではないけれど、彼がいるチームだから日本ハムの試合を応援しに行ってみようか」と思うような人も中にはいるということだ。これは逆に言えば、かつての「ハンカチフィーバー」の名残が世間に残っている証明でもある。そう考えると、やはり斎藤佑樹という選手がアマチュア時代に一世風靡(いっせいふうび)した“残像”は人々の脳裏にいまだ焼き付いているのだろう。
日本ハムは、その“残像”がプロでリアルに蘇ることを本気で期待している。すでにプロ入りから5年もの歳月が経過しながら、ここまでさしたる成績を残せていない。だが我慢に我慢を重ねた末にチームの戦力となって眠り続けていた才能が開花すれば、先に挙げた「佑ちゃん」を知る一般層を中心に爆発的人気が再燃する――。それが日本ハム側の描き続けるシナリオだ。
ITmedia ビジネスオンライン
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