10試合ぶりに先発出場した日本ハムの陽岱鋼が、存在感を見せた。2-2の同点で迎えた六回1死一塁、西武・菊池の低めのスライダーをとらえ、バックスクリーン左へ勝ち越し2ランを放り込んだ。それまで2三振に倒れていたが、大事な場面で働き、「しっかり打てた。いい場面で結果が出た」と笑みがこぼれた。
オフに筋力アップして臨んだ昨季は相次ぐ故障で2度も戦列を離れ、成績も下降した。体を絞って復活を期した今季は、オープン戦から好調で開幕を迎えた。だが9日の楽天戦で走塁中に左足首捻挫。1軍に同行しながら復帰を目指してきた。
最近2試合は代打で起用され「試合に出てチームに貢献したい」と、はやる気持ちを隠せないでいた。まだ全力疾走は満足にできない。本来なら1番や3番に入るが、この日は「6番・指名打者」。与えられた場所で、その価値の高さを示した格好だ。
栗山監督は日ごろから、「うちは翔とダイカンのチーム」と、中田と陽岱鋼に特別な信頼を寄せる。中田は打率3割超で打点も稼ぎ、4番の役割を果たしている。開幕から下位に低迷する日本ハムにとって、頼れるもう一人の主軸が帰ってきた。【江連能弘】
(毎日新聞)
継投で逃げ切ったが、見ていて不安を感じる。
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