最大11・5ゲーム差をつけられていた鷹の羽根が、いまやはっきり見えている。「選手を信じて手を打って、信じ切るだけでした」。栗山監督は感無量だ。追いつめられた八回に劇的すぎる逆転を演じ、逆に、福岡で苦しむソフトバンクを追いつめた。
「ファイターズ最高!!」。お立ち台でレアードと矢野が絶叫した。2万5643人の前で、2点を追う八回、粘りに粘った。まずは先頭・杉谷。3球で追い込まれながらもファウルで粘り、11球目を右中間へ二塁打。続く大谷は8球粘った末に四球を選んだ。二死後に代打・矢野がフルカウントから一、二塁間を破って1点。さらに二、三塁とし、レアードが左前へ運び、一気に逆転した。
すっかり「スシポーズ」が定着した来日2年目の助っ人は、誰より思いやりの心を持っている。練習中にベンチで囲み取材を受けている栗山監督に絡むやり取りが、いまや恒例だ。
5月に月間MVPを獲得するなど好調だったが、チームが快進撃を見せた7月には打率・222と不振。そんな中でも「ノープレッシャー!」と笑いかけ、栗山監督は「アイツ、顔色をうかがってくるよな」と苦笑い。ソフトバンク戦までの本拠地6連戦に突入したこの日は「ディス ウイーク メニーメニー ガンバッテ!」。指揮官の「ヒット!!」の要望に応えた。
「相手は関係ない。ずっと負けないで行けば、いつか近づけると思っていた」と栗山監督。6月24日に11・5差がついてから、29勝10敗。鷹も19勝21敗と踏みとどまってはいるが、勢いの差は明らか。19日からの札幌での天王山3連戦で、一気に逆転首位に立つ可能性が高まってきた。
「去年は離されていたけれど、近いからやっていて楽しいね。このまま勝っていければ、追い越せる」とレアード。ミラクルの実現へ、「メニーメニー ガンバル」だけだ。
(サンケイスポーツ)
ついにゲーム差1。
貧打の日本ハムと苦しむソフトバンクのどちらが優勝だろうか。
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