報道によると、遺書には「ロッテグループに裏金はない」「重光昭夫(韓国名・辛東彬(シンドンビン))会長(61)はすぐれた人物だ」などと記されていたという。
李副会長は昭夫氏の最側近で、グループ経営を指揮する政策本部長を務めていた。創業者一族の経営活動を補佐するとともに、約90社に及ぶ系列会社を総括管理する強大な権限を持っていたとされる。
ロッテをめぐっては、創業者、重光武雄(同・辛格浩(ギョクホ))氏(93)の長男、重光宏之(同・辛東主(ドンジュ))氏(62)と次男、昭夫氏が経営権をめぐって争う中、韓国検察が6月10日、裏金疑惑をめぐり一斉に家宅捜索。「武雄氏の秘密金庫から現金30億ウォン(約2億7千万円)が見つかった」と報じられたほか、「武雄氏と昭夫氏が系列会社から毎年300億ウォン(約27億円)を受け取っていた」とする疑惑などの捜査が進められた。
焦点は、創業家の指示で巨額の裏金が組織的に作られていたか否か-だった。
7月26日には、業者から裏金を受け取った背任収財などの罪で、武雄氏の長女、辛英子(ヨンジャ)被告(73)を起訴。また、武雄氏が日本のロッテホールディングス(HD)の株式を英子被告らに譲渡した際、6千億ウォン(約540億円)ともいわれる贈与税を脱税した疑惑が新たに浮上している。
しかし、創業家の指示で巨額の裏金が組織的に作られていたか-をめぐる捜査は難航。韓国紙、朝鮮日報によると、(1)「金庫で見つかった現金は配当金と給与」とする武雄氏側の主張を崩せない(2)ロッテは多国籍企業であるため捜査に限界がある-などから壁にぶつかっているという。
こうしたことから、検察当局は「ロッテを最もよく知る最重要人物」として、李副会長らを取り調べた後、来月上旬にも武雄氏や昭夫氏らの事情聴取に踏み切る方針だったと報じられている。
聯合ニュースによると、検察関係者は「捜査日程を再検討せざるをえない」と衝撃を受けているという。
(産経新聞)
自殺で証拠不十分でうやむやだろうか。
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