初回二死走者なしで迎えた第1打席、西武・ウルフが投じた初球を見送ると、野村氏は「ピッチャーが始動しているのにまばたきをする?集中していないっていうことだよ。しっかりボールを睨みつけると、まばたきなんかしない」と指摘。
第1打席はセカンドゴロに倒れ、迎えた4回無死一塁の第2打席は、1ボールからの2球目のシュートをライト前に弾き返すヒットでチャンスを広げる。この打撃に野村氏は「さすが。好球必打。基本通りのバッティング」と評価した。
6回の第3打席が敬遠、8回の第4打席は2ボール2ストライクと追い込まれた5球目、大谷はタイムを要求するも、その前に西武2番手・牧田和久が投球動作に入っていたため、タイムの要求が認められず見逃し三振に倒れた。これに野村氏は「これはバッターが悪い。あんなタイミングでタイムを要求したって無理だよ。ピッチャーが投げようとしているんだから。大谷が悪いよ。あんなところでタイムを要求しちゃダメだ。“喝”」と喝を入れた。
また、打者・大谷の弱点ついて「俺がキャッチャーなら大きな変化球はいらない。真ん中周辺で落とす。ど真ん中と外角のちょうど間くらいに落とすと、みんな引っかける。つまりゴロゾーンですよ」と解説し、「こういう逸材はプロ野球の財産だから栗山監督に大きな責任はありますよ。安定した一流選手として育ててもらいたい」と話した。
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