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2016年8月28日日曜日

【侍U18】作新学院・今井、大学ジャパンを2回0封5K斬り

◆高校日本代表壮行試合 大学日本代表5-0高校日本代表(27日、QVCマリンフィールド)

 第11回U―18(18歳以下)アジア選手権(30日から6日間、台湾・台中)に出場する高校日本代表で、今夏の甲子園優勝投手の作新学院・今井達也(3年)が、圧巻の日の丸デビューを飾った。大学日本代表との壮行試合で8回から救援し、4者連続を含む2回5奪三振で1安打無失点。初視察した巨人・堤GMが「BIG4じゃないですか」と絶賛するなど、今秋ドラフトの目玉候補に浮上した。

 しなやかな腕の振りから放たれた今井の快速球は、捕手のミットを突き上げた。聖地で計616球を投げ抜き、作新学院を54年ぶり2度目の夏制覇に導いてから中5日。「大学生には、打たれて当たり前。一番自信のある真っすぐで、挑戦して向かっていって、三振が取れてよかった」と涼しい顔で言ってのけた。

 5点ビハインドの8回から7番手でマウンドへ。「短いイニングを全球全力で投げようと思った。スピードにこだわりはないけど、持ち味」と初球から150キロを連発した。先頭打者をこの日、両チーム通じて最速の151キロ外角直球で見逃し三振。9回先頭の今秋ドラフト1位候補・京田陽太(日大)には145キロの速球を振らせ、4者連続を含む5三振を奪った。2イニングを内野安打1本で無失点。「打者が狙っていても手が出ない、空振りする真っすぐを投げたい」。侍の兄貴分をねじ伏せても、慢心はなかった。

 横浜・藤平尚真、履正社・寺島成輝、花咲徳栄・高橋昂也のBIG3のお株を奪った。巨人・堤GMは「もうBIG4じゃないですか。さすが優勝投手。仕上がっている大学生からあれだけ三振を取れるのは、すごい」と一目ぼれ。「(評価は)甲子園でどんどん上がっていった。1位候補のBIG3に近づいた? ウチの中ではそうなっていくと思う」とトップランクの認識を示した。広島・苑田スカウト統括部長は「藤平、寺島より上。高校NO1」と賛辞を惜しまなかった。

 今春の栃木県大会ではチームで2番手投手を育成するため、背番号18。夏の頂点に立ち、初めてのジャパンで正真正銘のエースナンバーを背負った。「18番をもらっているので、日本一の投手として支えになりたい。日本一に満足せず、自分が引っ張る選手じゃないといけない。アジア一を目指し、勝って兜(かぶと)の緒を締める。レベルの高い投手に負けないようにしたい」。今井の描く成長曲線は、まだまだ右肩上がりで伸び続ける。(山崎 智)

 ◆今井 達也(いまい・たつや)1998年5月9日、栃木・鹿沼市生まれ。18歳。小1から野球を始め、ポニーリーグの鹿沼レッドソックスで3年時に全国大会出場。作新学院では昨夏の栃木大会で背番号11も、甲子園ではベンチ外。今夏の甲子園では全5戦で150キロ超をマークし、4完投。計41回44奪三振、防御率1・10で優勝に導く。180センチ、72キロ。右投右打。
(スポーツ報知)

 高校NO1で今後の成長が楽しみ。

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