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2016年8月30日火曜日

大谷翔平 投手・大谷 逆転Vプラン!ソフトBとの最終決戦で先発へ

 これが逆転Vへのシナリオだ。日本ハムの大谷翔平投手(22)が、9月21、22日のソフトバンクとのレギュラーシーズン最後の直接対決で先発するプランがあることが29日、分かった。先発登板は右手中指マメの影響で7月10日のロッテ戦を最後に遠ざかり後半戦では一度もない。今週の6連戦は打者に専念し、次週から中継ぎでの復帰登板を視野に入れる。ソフトバンクとは「マイナス0・5ゲーム差」の2位。二刀流エースが最終決戦に備える。

 勝負どころは「投手・大谷」で必ず勝つ。日本ハム首脳陣はその考えで一致している。栗山監督も「投手で何試合に投げて打者で何試合に出れば、チームが一番勝ちやすくなるかしか考えていない」と話しており、シーズン残り全試合の打者専念には否定的な見解を示している。首位・ソフトバンクとの残された直接対決は敵地・ヤフオクドームでの9月21、22日の2試合のみ。そのいずれかでエースを先発させるプランが練られている。

 大谷は前半戦最後の登板で右手中指のマメをつぶした影響で、先発では一度も投げていない。調整目的で7月24日のオリックス戦(札幌ドーム)で中継ぎ登板したものの、制球に不安を残し、投球フォームも崩した。それ以降、登板はない。打者での出場が続くが、マメは既に完治。ここ最近は2日に1度のペースでブルペン入りしており、吉井投手コーチは「投げられる状態にはある。あとは打者(出場)との兼ね合いになる」と話す。

 首位・ソフトバンクに貯金で上回るが、勝率で1厘下回る「マイナス0・5ゲーム差」の2位。優勝争いはシーズン終盤までもつれそうな状況だ。大谷は30日の楽天戦(東京ドーム)からの6連戦は全て打者で出場するが、次週以降に中継ぎ、先発と段階を踏んで、ソフトバンクとの最終決戦へ挑む構えだ。

 ソフトバンクと最大11・5もあったゲーム差を縮めた要因として「打者・大谷」の存在が大きかったことも確かだ。後半戦は打者で32試合に出場し、打率・350、10本塁打、25打点。8月は野手で月間MVP候補に挙がっており、投手で受賞した6月とともに史上初の投打同時受賞の可能性もある。ただ、常々、栗山監督が「ゼロに抑えれば負けない」と語るように、大谷には投手としての期待が大きい。日本新記録の163キロや、「1番・投手」で放ったプレーボール弾など数々の衝撃を残した2016年。ここ一番はマウンドから試合を支配した。

 26日の西武戦(大宮)は風邪による体調不良で緊急欠場したが、翌27日に病み上がりで代打本塁打を放った。28日に3日ぶりにスタメン復帰した大谷は「だいぶ良くなっている」と話した。この日は都内のチーム宿舎で静養し、30日の試合前にはブルペンに入る予定。二刀流のエースが最終決戦へ向け、着々と準備を進めている。
(スポニチアネックス)

 リアル二刀流でソフトバンクとの最終決戦を制することができるか。

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